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県内 初の試み! ICTを活用した福島民報出前授業

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福島県新地町

■ICT活用教育
ICTとは情報技術(IT)にコミュニケーション(C)をプラスしたもので、通信・伝達・交流といった要素を含んでいます。これを教育現場の中で効果的に活用することで、子どもたちの資質・能力が向上すると期待されています。

新地町教育委員会と福島民報社が連携して、情報通信技術(ICT)を活用し、「デジタル」と「紙」による教育を機能的に組み合わせた県内初の出前授業を4月25日、26日、27日の3日間にわたり駒ケ嶺小学校、新地小学校、福田小学校で実施しました。
出前授業では、同社新聞講座推進本部事務局長地域づくり局編集委員の坪井法彦さんから、新聞の読み方や、実際に新聞記者が記事を書く際に、最も重要な「結論」を先に書き、後から説明や理由を加えていく「逆三角形」と呼ばれる新聞記事の書き方の説明を受けた後、学習支援ソフト「ロイロノート」や「スクールタクト」を活用して作文を作成しました。
作文のテーマは「座右の銘」で、児童一人ひとりが、自分の思う座右の銘を選択した理由を、今までの失敗体験などを材料に具体的なエピソードを交えながら、タブレット端末内のワークシート「クラゲチャート」に書き込み、そこから記事の構成を考えて、作文に取り組んでいました。
作文作成後、タブレット端末を活用してクラスメートの作文を読み、評価したり、自分の作文を発表したりしました。
出前授業に参加した児童からは、「新聞のようにまとめることができて良かった。」「新聞について深く知ることができた。」「作文を書く際に、結論をもとに理由を加えていく書き方を活かしていきたい。」などの感想があがりました。
今回考えた座右の銘は、子ども達の心に留まり勇気づけてくれる言葉となるでしょう。
実際の新聞記者の方の重みのある話を聞かせていただき、新聞離れがすすむ現代の子どもたちは、新聞の持つ力、価値を発見できたのではないでしょうか。

■ICT×教育
◇福島民報社新聞講座推進本部事務局長
地域づくり局編集委員 坪井法彦(つぼいのりひこ)さん
新地町がICT活用教育に積極的に取り組んでいることを踏まえて、町教育員会と連携して県内初のICTを活用した出前授業を実施しました。
これからの新地町の未来を背負う子ども達にICTの良さを活用して、記事の書き方、新聞の読み方、書く、読む、話すなど人間の生きる力、新聞の持つ力を伝えて行きたい。

◇福田小学校 6年生 担任
鈴木咲穂(すずきさほ)さん
読書感想文、作文などの文章を書くのが苦手な児童たちでしたが、坪井先生の授業を通して、自ら構成を考え、文章に表し、伝えたいという気持ちを高めることができました。
短時間の授業で、児童たちが論理的な文章表現ができるようになり、とても驚きました。

■新地町教育委員会
新地町は、ご存じの通りICT活用教育の先進地区です。町内のどの学校でも、子ども達はタブレット端末を文房具のように日常的に活用して学習に励んでいます。
今回、福島民報社と新地町教育委員会がタッグを組んで実施したのは、県内どの地区でも実践可能なICTを活用した新聞出前講座の授業モデルづくりです。「ICTの新地」として町内各校で実証した授業が、今後、県内各地で広まることを期待しています。子ども達は今回の取り組みの中で、アプリを自由自在に活用して自分の考えを整理し、思いが伝わる充実した内容にまとめていました。専門性の高い講師による指導と、これまで培った効果的なICT活用スキルとのコラボで、個別最適化された探求的な学びを実現しました。
これからも、子ども達が主体となる学びを通して、「未来を生き抜く力」を育んでいきたいと考えています。
(指導主事 佐藤和子(さとうかずこ))

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