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町の昔話コーナー

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福島県新地町

■あんこ地蔵様
昔々、家山(かざん)という和尚様が日本中を旅して新地の地にやって来たと。
「なんと良い里だべ。気候は温暖、海も山も近くてほんに住みやすそうなところだなぁ。ここを終の棲家にすっぺ」と新地をすっかり気に入って、小川に住みついたんだと。ちゃっこい童たちと一緒になって遊んだり 、ちんとおっきい童には読み書きを教えたりしてたと。ほかにも、病気の人を治したり、困りごとの相談にのってくれる優しい和尚様だったので、みんなに慕われていだったと。
この家山和尚様、あんこ餅が大の好物で小川の人たちは餅をつくと「家山和尚様、どうぞあがってくんない」と、あんこをたっぷりつけてごっつぉしたんだと。そうすっと家山和尚は目を細めて大喜びしたんだと。
歳月が流れ、死期を悟った和尚様は、自分に代わって土地の人たちを守ってくれるお地蔵様を建て人々の幸せを祈りながら亡くなったんだと。ほうして今は、二羽渡神社の境内に祀られて、家山和尚の命日には、皆で盆踊りを踊り、あんこ餅をお供えして、お地蔵様のお顔にはあんこば塗って供養しているんだと。
二羽渡神社の境内で赤いちゃんちゃんこ着て待っていなさる、大きなお地蔵様にどうぞお参りに来て下さい。
※1 子ども好きで親しまれていたことから「子安家山坊(こやすかさんぼう)」と呼ばれていたと伝わっています。
新地語ってみっ会では、語り部による昔話や紙芝居など毎月第3土曜日13時30分から二羽渡神社南、おがわ観海堂(小野俊雄宅離れ)にて参加費無料で、公開しています。興味のある方はぜひご参加ください。

問い合わせ:新地語ってみっ会
【電話】62-2441

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