■未来につながるまちづくり
夢を育み可能性を伸ばす
新地町教育委員会教育長
泉田 晴平
佐々木孝司前教育長の後を引き継ぎ。令和7年2月1日付けで新地町教育委員会教育長に就任いたしました。
私は30数年間︑新地町職員としてまちづくりに携わってきました。この間、教育委員会勤務も経験しましたが、学校現場の最前線で子どもたちと接していた「学校教育のプロ」ではなく、いわゆる「行政マン」であります。これからは、様々な部署で経験してきたことを教育行政の中で活かし、新地町の教育活動を後退させることなく、さらなる深化と充実を図っていきたいと考えております。
さて、教育委員会は独立した執行機関として制度上は首長部局とは分離されております。しかしながら、教育行政も新地町のまちづくりや福祉の一端を担っております。現に、新地町の総合的な指針として最上位計画に位置づけられている「第6次新地町総合計画」の中でも、基本理念を共有しており、まちづくりの5大目標のひとつに「未来につながるまちづくり」として、教育関係の施策や取り組みが示されております。
新地町の教育行政は。この「未来につながるまちづくり」を目標として、日々目標達成に向けて取り組んでいるところであります。
具体的には、第6次新地町総合計画に包含される形で基本方針として「新地町教育大綱」が策定されており、さらに教育委員会で教育目標「夢を育み 可能性を伸ばす」を掲げ、以下に示すような教育活動を展開しております。
◇特徴的な取り組み
1「特色ある教育活動の推進」
・ICT活用教育の充実
・食育の推進
・不安を抱える児童生徒の学習機会の確保
2「生涯学習・ボランティアの推進」
・公民館事業の活性化、町民の活躍機会の拡充
・各種教室、講座の充実と団体、グループ活動の支援
3「文化・スポーツの充実」
・郷土の歴史文化の継承
・生涯スポーツの推進
などが挙げられますが、これらの教育活動を一歩一歩着実に前進させ、将来につなげていくことが大切だと考えております。
特に、学校教育では、予測が困難で変化の激しい現代社会において、知識や技能の習得はもとより、未知の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現力」や様々な人々と協働しながら、学びを人生や社会に活かすための資質・能力を育むことが必要であり、子どもたちに「真の学ぶ力」が身につくよう取り組んでいきます。
この時期、各小・中学校では来年度の教育計画(学校経営運営ビジョン、年間指導計画等)を策定中です。まだ完成版ではありませんが、ある一校の重点目標に「chance challenge change」というスローガンが載っておりました。機会をとらえ挑戦し変革していく、ということでしょうか。まさに新地町の教育が目指しているもの、実践しているもの、そして、未来につなげようとしているものだと感じました。
これらを踏まえて、学校教育、社会教育、社会体育、そして生涯学習などすべての分野で子どもたちや町民の皆さんが「笑顔」で「持続的な幸福や生きがい」を感じられる教育活動を実践していく所存であります。
町民の皆さんの主体的な取り組みを支えていきたいと思います。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>