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自治体の皆さまへ

令和5年 9月議会 行政報告(1)

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福島県昭和村

村では、定例議会毎に、各分野の事務事業などの進捗状況などを行政報告として議会へ報告しています。今回は9月議会における報告のあらましをお知らせします。

●電力・ガス・食料品等価格高騰に伴う住民生活への影響緩和
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した地方単独事業の給付金は、住民税非課税世帯に対する重点支援給付金事業の対象となる世帯へ、10月上旬から、順次、支給を行うこととしています。

●広域連携の取組
7月22日に開催された第36回からむし織の里フェアに、日本で最も美しい村連合に加盟する県内の3自治体をお招きし、それぞれの自然や文化、食などの魅力を紹介していただくとともに、参加自治体との連帯感を深めました。

●心地よく暮らせるむら
AIオンデマンド型村内移動サービスのシステム事業者については、公募型のプロポーザル方式により受託者が7月に決定したので、運用開始に向けた打合せ等を実施しています。

●先端的過疎への取組
公共インフラWiFiネットワーク整備事業については、8月1日に総務省から情報通信技術利活用事業費補助金の交付が決定しましたので、本定例会に必要となる予算を計上しました。
また、電子図書館サービスと防災行政無線連携機能追加事業については、7月に公募型のプロポーザル方式により募集を行い受託者が決定しましたので、運用開始に向けて準備を進めています。
スマホ・タブレット講座等については、7月下旬から各集落の区長事務所を会場に、全村民を対象として開催しました。老人クラブ連合会や民生委員などの団体を対象とした講座も実施しました。
今後におきましても、村民の皆様にデジタル関連の理解を深めていただくため、機会を捉えながら周知に努めていきます。

●消防・防災
昭和村消防団と地域住民及び行政や消防・警察など、災害対応にかかわる機関が連携した防災訓練を計画し、区長を通じて実施依頼を行っていましたが、すべての集落から実施の要請がなかったため、8月31日に夜間や停電発生時を想定した役場職員による避難所開設訓練を実施しました。
夜間の災害や停電への対応については、暗闇による状況の変化に応じた対策が必要となるため、物資の搬出や経路の確保及び安全面の確認、発電機の操作方法や稼働時間の確認等、職員一人一人が訓練を通じながら、それぞれの役割に応じた責務を果たすことで、地域住民の方々の安全安心な生活に結びつくものと考えています。
本年度は、地域住民の皆様に参加していただく防災訓練の実施には至りませんでしたので、次年度の実施に向けて、昭和村消防団と協議や検討を行い、また、消防・警察からアドバイスを頂きながら、集落の協力が得られるような見直し等を行っていきます。

●農業
○稲作について
令和5年産の主食用米の作付面積は、前年実績に比べ、若干の減少傾向にありますが、出来秋の作柄が平年作であれば需要が改善に向く見込みであることが、国から示されました。
今後の作況や物価高騰の煽りを受け、消費者の買い控え等が懸念されますが、農林水産省の米の需要見込みでは、行動制限が長期化した昨年と比べると、特に中食や外食などで一定程度の回復が見込めるほか、インバウンドの増加、物価高の中で小麦価格の上昇なども影響を与える可能性が見込まれているため、引き続き、各関係機関と情報の共有や連携を図りながら、今後の米価の状況について注視していきます。
本年の生育等の状況については、県会津坂下農業普及所及び金山普及所から、草丈及び葉色は平年よりも大きい傾向にあり、出穂時期は平年並み、との調査結果が公表されています。梅雨明け後から気温が高い日が続いたことから、高温障害等による品質の低下が懸念され、飽水管理等で地温の上昇を抑制するよう、あぜ道講習会において指導が行われました。
病害虫対策については、福島県は八月一日に、県内全域の水田で斑点米カメムシによる水稲被害への懸念が高まったことから、病害虫発生予察情報注意報を3年ぶりに発令されました。本村では、7月下旬に「いもち病及びカメムシ」の混合剤による同時防除を行うとともに、8月上旬には「カメムシ」防除をそれぞれ無人ヘリコプターにより実施しました。
一部の圃場において出穂にバラツキが確認されたため、それぞれの生育状況を確認し、必要に応じて個人での薬剤防除を実施していただくよう、あぜ道講習会において農家の皆様に周知を行いました。

○花きについて
平成31年度より登録に向け進めて来ました「昭和かすみ草」の地理的表示保護制度(GI)について、農林水産省にて登録認証授与式が行われました。
これは、福島県内では、南郷トマトや川俣シャモなどに次いで、6例目です。花きでは鹿児島県のエラブユリに続いて全国で2例目の登録となりました。村としましても責任産地として、地域農業の更なる飛躍を目指し、関連機関との連携を密に、取り組んでいきます。
宿根カスミソウについては、梅雨明け後から高温が続いていることから、例年以上に、8月中旬以降は短茎開花による開花期の前進に注意が必要です。今後も、各関係機関と連携を図りながら、情報の収集に努めていきます。 
販売状況については、本年においても高値傾向が続いており、昨年同時期実績と比較して、3ポイント増加していますが、高温等の影響で流通量の不足が原因であると考えられます。昨年よりも出荷本数及び箱数ともに上回っており、供給過大による大幅な価格の低落も懸念されますので、関係機関と連携を図りながら的確な状況の把握に努めていきます。

●鳥獣被害対策
今年度は、熊による農作物被害が多く、防除や捕獲活動を実施していますが、特に人身事故などが発生しないよう取組を強化していきます。
また、スマート化事業では、センサーカメラによる罠監視など、今後の効果的な運用に向け積極的に取り組んでいます。
本年9月6日現在の有害鳥獣の捕獲状況については、熊14頭、イノシシ4頭、ニホンジカ6頭、カワウ4羽、カラス6羽です。

●商工関係
からむし織の里地域振興券発行事業については、村内の35の事業者にご協力をいただき、9月6日より順次郵送を行っています。

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