文字サイズ
自治体の皆さまへ

村民悲願の博士トンネルついに開通 2023.9.10

1/22

福島県昭和村

令和5年9月10日(日)は、昭和村にとって歴史的な日となった―。

博士峠の改良は国道401号への昇格に始まり、平成初頭のバブル時代の構想の曲折を経て、約半世紀にわたる村民一丸となった国・県への要望活動が功を奏し、ほぼ実現不可能とされたトンネルバイパス化改良に向けて博士峠工区7.5kmの事業化が決定され、平成26年度に事業着手、平成29年度から約6年間の工事が行われた。
特に、バイパス化区間の主要構造物である博士トンネルは出水をともなう難工事で、工期短縮を図るため両側から同時に掘削する異例の工法が取られ早期開通の実現が図られた。

■開通式
9月10日はまず、午前10時30分から県主催の開通式が、副知事を始め両町村長、多くの来賓の臨席のもと厳粛に開催された。
式では、昭和小学校児童の鼓笛隊の演奏行進と、昭和中学校生徒の昭和中太鼓の披露が行われ、来賓関係者のテープカットやくす玉開披、通り初めに華を添えた。

■開通祝賀祭
開通式終了後、正午からは期成同盟会部会(会津美里町・昭和村)の主催による開通祝賀祭として、地域住民により関係者へ感謝を伝える催しが開かれた。
会場では来賓への郷土食の振る舞いや、来場者への開通記念品の配布、郷土芸能によるおもてなしとして、大芦ダイモチ引き木遣り保存会と村民有志の蕎麦口上の披露、地元小野川地区ほか村民有志による感謝を伝えるチンドン屋が披露された。

■記念植樹
続いて、水芭蕉としらかばの杜において村主催による記念植樹が実施され、ヤマザクラの苗木が、両町村長と両町村議会議長、会津若松建設事務所長、宮下土木事務所長、小野川区長、博士峠のトンネルを実現する会会長、昭和小中学校児童生徒代表により植えられた。

■いよいよ供用開始
午後3時の一般車両通行開始時には、会津若松建設事務所により昭和村側トンネル入口において通行開始宣言が発せられ、バイパス道路として供用が開始された。先頭車両には記念品も配布され、最初の通行を待ちわびる車両の列は小野川集落まで達した。

■むすび
この9月10日を契機として、本村周辺地域の道路網は一変した。
冬期通行止の解除を始め、近隣町村との往来時間の短縮、救急搬送時間の短縮、災害時対応の迅速化、産業観光物流圏の拡大など、この恩恵は計り知れない。事業化に向けてご尽力いただいた関係者の皆様に御礼申し上げるとともに、今後は博士峠パイパスを多様な資源として活用し、100年後も昭和村が昭和村であるために、さらなる地域づくりを進めていかなければならない。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU