文字サイズ
自治体の皆さまへ

むらの子ども

7/17

福島県昭和村

村では小中一貫教育を推進するべく、学校や保護者だけでなく、村民や村外の皆様にも、様々な情報や現状についてお知らせするため隔月で連載を行います。

●2時間目「一貫教育、一貫校に向けて」
○現状は
今年の小学校は全校児童26名で、完全複式の3学級になり3名の担任以外の教諭は配当されません。
ということは1人の先生が2つの学級の担任(1・2年、3・4年、5・6年)を受け持ち授業を行っています。
また、担任外の教頭先生や校長先生までも授業を受け持っているのが現状です。その現状を解消するために村では複式学級支援講師と特別支援教育等支援員を採用し、子ども達の学習環境を保障しています。
中学校も全校生徒が10名となり1・2学年複式の2学級で県費負担教職員定数が4名で、養護教諭、事務職員が配当されません。そのような状況なので村では事務職員を雇用して学校事務の円滑化を図っています。
また、少人数の固定化した友達関係や関わる教職員数の減少は、対人関係の希薄化を招き、多様性のある学び合いもできにくくなっている現状です。

○打開策は
両校の教職員が一つの学校で教えるようになるとより多くの目で子どもを見ながら、専門性や多様性を生かした教育をすることができます。
また、不足している教科や業務等で助け合うことで、小規模校ならではのデメリットが解消され、逆に少人数の利点を生かした理想的な教育環境に近づけることができます。
一貫した方針の下に教育課程を推進することによって、からむしやかすみ草、伝統文化を軸とした郷土学習を更に充実したものにできるだけでなく、小学校でも専門教員による理科・社会・書写やICT教育が可能になります。いわゆる中学校でも中一ギャップの解消と補充的学習の充実が図られます。
また、人数が増えることで、集団スポーツが成立することができます。そして小中学生の縦割り集団による学び合いが可能になります。さらに、PTAが小中一体化することで保護者の負担が(奉仕作業・資源回収等)軽減され、小中の教職員が互いに学び合うことで指導力が向上されると考えます。
近い将来校舎を統合できれば、これまで校舎が離れていてスムーズにできなかった小中の連携が進み、一貫した方針の下に学校運営できるようになります。

特色ある教育を昭和村の魅力の一つに加えることで、「昭和村で子どもを育てたい」と考える若者が増えれば村の将来にも明るい展望が開けると考えます。

お問い合わせ:教育委員会
【電話】0241-57-2164

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU