令和5年 12月議会 行政報告(2)

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●転換作物
主要作物であるソバは、8月の高温による影響が大きく、全国的に生産量が減少していることから取引価格は上昇しており、超過需要傾向にあります。
今後においてもソバの作付を継続していただけるよう、国や県からの情報収集に努めながら、新たな転換作物について検討していきます。

●花き
主要品目の宿根カスミソウは、7月からの高温傾向による短茎・前進開花が大きな問題になりましたが、JA会津よつばかすみ草部会の11月23日までの出荷本数は、約530万本と前年同時期比で約108パーセント、販売額は、6億4600万、前年同時期対比で約106.3パーセントとなりました。価格の高値傾向が続いたことにより、前年に記録した過去最高の販売額を更新しました。これは、生産者のご努力はもとより、県会津坂下農業普及所金山普及所の指導員による献身的な技術指導、JA担当職員による市場の動向等を的確に把握した売り先の確保、さらに、「雪室」で集荷後に予冷して一切外気に触れず運ぶ「パーフェクトコールドチェーン」の構築による品質維持の効果が伴い、生み出された結果であると考えています。
年明けには、昭和かすみ草振興協議会による関西方面への市場等に対する販売促進活動を計画しており、引き続き、市場や小売店等に対して、関係団体と連携を図りながら広域連携による販売促進活動を積極的に行い、昭和かすみ草の更なるブランド力の向上に努めていきます。
新規就農者の確保や、子供達に対し「花育」による村の産業への理解を深める取組や、雪を資源とした「雪室」の整備などの取組が、令和5年度過疎地域持続的発展優良事例に選ばれ、10月26日に、全国過疎地域連盟会長賞を受賞しました。

●鳥獣被害対策
本年度に実施した広範囲での電気柵設置については、5つの集落と4つの団体で取り組まれました。一方、広範囲での対策に必要となる人員の確保や、維持管理に対する負担などから、取り組むことが困難な事情もあり、鳥獣被害が減少していない地域もあります。本年度も、適正な電圧の常時確保や漏電箇所の把握、ワナの捕獲監視や稼働状況の確認などに取り組んでいきます。
なお、11月15日現在の有害鳥獣の捕獲状況は、熊17頭、イノシシ14頭、シカ14頭、カワウ4羽、カラス7羽です。

●商工関係
「昭和村地域振興券」は、10月1日から使用が開始されています。11月17日現在の利用状況が約40.3パーセント、利用金額は約458万円となっています。地域振興券は、使用可能期限内に使用していただくよう、コバシリやホームページ等で村民の皆様に周知を図っていきます。

●観光交流事業
博士トンネル開通後、初めてとなる秋の観光シーズンを迎えることから、誘客事業として、11月初旬の3連休に「手仕事マルシェ」と「昭和のはたらく車展示会」を開催しました。喰丸小のオオイチョウも見頃を迎え、3日間の来場者は村内外から2500人を越える方々に来場いただきました。また、昭和村観光協会主催の「昭和44年号で昭和へGO」日帰りバスツアーも連休最終日に開催され、ボンネットバスで村内を巡り、紅葉シーズンの自然を満喫していただきました。
埼玉県草加市との姉妹都市交流は、9月に秋の昭和村体験ツアーが行われ、稲刈りや原木しいたけの収穫、矢ノ原湿原の散策など、多くの市民に参加していただき、参加された方々からは、ツアー内容などにも高い評価をいただきました。
10月及び11月には村内の事業者のご協力をいただき、「ふささら祭り」への出店や「昭和村いいがな　うめぇがな市」を開催し、本村の農産物や特産品などの販売を通じて、多くの草加市民との交流を図りました。

●工事関係(村道の整備)
村道中向小田垣線の新設改良舗装工事及び入間方不動沢線の道路改良舗装工事は、契約工期内の完成に向け工事を進めています。
村道大岐2号線の暗渠改良工事及び、野尻字高畔地内の農道法面補修工事は、10月25日に竣工し、工事が完了しました。

●工事関係(国道の整備)
国道401号大芦工区は、11月1日に会津若松建設事務所に作成いただいた事業の進捗状況と今後の予定について、お知らせするチラシを大芦地区全戸に配布しました。今後は、軟弱地盤対策の工事設計を進めるとともに、工事の進め方を検討するとのことです。
また、11月22日には本村も加盟する国道401号改良整備促進期成同盟会として、県知事などへの要望活動を行いました。国道400号舟鼻峠工区は、昭和村側の狭隘区間の改良工事等が着実に進められており、年間を通じた安全な通行の確保が期待されています。
また、11月21日には本村も加盟する国道400号舟鼻峠改良促進期成同盟会として、県知事などへの要望活動を行いました。

●除雪関係
冬期間の村道の除雪は、11月7日に除雪会議を開催し、今年度の除雪計画を決定しました。
また、今年度より新たに、国道401号の小野川集落から博士トンネルまでの区間の延長が追加されたことから、昭和村委託オペレーターによる除雪を行っていきます。なお、この路線に於いては除雪ドーザ19トンを県より借り受けて対応していきます。