村では、定例議会毎に、各分野の事務事業などの進捗状況などを行政報告として議会へ報告しています。今回は9月議会における報告のあらましをお知らせします。
●物価高騰などに伴う住民生活への影響緩和
物価高騰対応重点支援給付金の令和5年度均等割りのみ課税世帯分については、7月末から対象世帯に対して支給を開始し、先月末までに支給を完了しました。
また、本年度の物価高騰対応重点支援給付金については、低所得者支援及び定額減税を補足する調整給付として、対象世帯や対象者に対して今月から書類を送付し、年内に支給を完了する予定です。
●広域連携の取組
本年度の日本で最も美しい村連合東北ブロックの総会及び研修会が、7月29日から本村で開催されました。連合に加盟する東北地方の自治体6町村が参加し、からむし引きの体験や喰丸小の視察などを通じて、本村の取り組みや魅力を紹介しました。
また、6月に三島町で開催された工人まつりに3町村が参加し、それぞれの自然や文化、食などの魅力が紹介し、連帯感を深めました。
●持続可能な協創のむら
全ての集落に対しまして集落戦略の策定を推進しているところではありますが、未だ一つの集落に留まっている厳しい現状にあります。この状況を打破するため、昭和村集落支援員2名を採用し、8月21日から活動を開始したところであります。
地域や集落の実情などを把握しながら、実情に沿った活性化策等を推進し、集落の維持・継続や地域の活性化を図るとともに、集落戦略の策定に至っていない集落や地域住民の機運が高まるものと期待しています。
●心地よく暮らせるむら
地域公共交通計画の策定については、7月に公募し、受託者が決定しましたので、年度内の計画策定に向けて事業を進めています。
また、会津若松方面の交通手段の確保に向けた路線調査事業については、9月に予定している1回目の調査に向けて準備を進めています。
●先端的過疎への取組
全村民を対象としたスマホ教室を7月中旬から各集落の区長事務所で開催しました。今後も、全村民を対象としたスマホ教室等を集落ごとに開催するとともに、デジタル技術をより身近に、より親しみを持っていただけるような工夫を重ねながら、積極的な推進に努めデジタル活用の普及啓発を図っていきます。
●消防・防災
本年度も地域住民の参加型による防災訓練について計画していましたが、残念ながら全ての集落から実施の要請はありませんでした。このため、新たな取り組みとして、DXを活用した各種情報の登録や避難確認、公共Wi-Fiを活用した大雨による被害発生を想定した映像や動画による状況確認等について、効果的かつ効率的な災害対応を図る訓練を、今月下旬に実施します。
DXやWi-Fiの電波を有効に利活用することにより、的確でスピーディーな判断が求められる地域住民への避難指示を可能にするなど、地域住民の安全安心な生活に結びつくものと考えております。
●農業
○稲作について
稲作については、今年度の米の需要見込みは、高温障害による令和5年産米の不作を受け、在庫不足をあおる報道などにより、買い占めが懸念されています。引き続き、各関係機関と情報の共有や連携を図りながら、今後の米価の状況について注視していきます。
本年の生育等の状況は、県会津坂下農業普及所によると、出穂時期は若干早めの傾向にあり、草丈が長いほ場が多く、風雨による倒伏が懸念される状況にあるとのことです。昨年同様、気温が高いとの予報が出されたため、高温障害等による品質の低下が懸念されることから、飽水管理等で地温の上昇を抑制するよう、あぜ道講習会において指導が行われました。
病害虫対策につきましては、昨年に引き続き、斑点米カメムシによる水稲被害への懸念が高まっているため、県内全域に、病害虫発生予察情報注意報が発令されました。村では、8月に「いもち病及びカメムシ類」の混合剤による同時防除を行うとともに、「カメムシ類」防除をそれぞれ無人ヘリコプターにより実施しました。
なお、一部の圃場においてヒエ、ホタルイ、クログワイ等の雑草が多い箇所があり、それぞれの生育状況を確認し、必要に応じて個人での薬剤防除を実施していただくよう、あぜ道講習会において周知しました。
○花きについて
宿根カスミソウについては、平年よりは高温傾向ではあるものの、昨年ほど極端な暑さでないため生育は順調であるとのことです。また、昨年とは異なり曇天傾向で日照時間が少なく、一斉開花にはなりにくいため、出荷時期が集中せず、長期安定出荷が可能となり、10月は昨年よりも数量は確保できる見込みであると聞いております。
販売状況については、昨年同時期実績と比較して、6.4ポイント増加しております。昨年よりも出荷本数及び箱数ともに上回っており、値段も安定しておりますが、台風などの影響による相場の悪化も懸念されますので、関係機関と連携を図りながら的確な状況の把握に努めていきます。
●鳥獣被害対策
今年度も熊やイノシシによる農作物被害が発生しており、防除や捕獲活動を実施しています。特に、人身事故などが発生しないよう引き続き取組を強化していきます。
8月26日現在の有害鳥獣の捕獲状況については、熊8頭、イノシシ5頭、ニホンジカ5頭、アナグマ等の小動物11頭、カラス13羽となっております。
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