佐倉地区では毎年1月15日の小正月※にサイノカミ(歳の神)」が行われます。今年は当日の朝に地区の有志が集まって、まず山から木を伐り、藁束を巻きつけ、刈り取り跡の田に積もった雪に皆で埋め込むように力強く「サイノカミ」の柱を建てました。この佐倉地区のサイノカミには、上智大学の学生さんたちと教授が2012年から(コロナ禍の3年間を除いて)11年間参加してくれています。また、今年は福島大学の学生2名も参加しました。「サイノカミ」は歌を記した扇子や短冊、天皇の吉書などを1月15日に陰陽師に謡い焼かせたことが起源とも云われ(諸説あり)平安時代からずっと続いてきた日本の行事のようです。デジタル・モバイル化に伴い個別化が急激に進む昨今ですが、皆が力を合わせて豊作と家族の幸を願う姿は尊くて、末永く続いてほしい村の姿だと思いました。
※1月7日までを大正月と呼び、年の始めの満月の時期を小正月と呼んで祝ったもの。
生活支援コーディネーター:和泉・小林
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