近年、世界中でCO2(二酸化炭素)の増加を起因とした異常気象が顕著となり、自然災害の多発や、農作物・生態系の異変などが進んでいます。
そうした気候危機を回避するため、2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラル(ゼロカーボン)を目指すことを宣言しました。
本宮市でも、2021年(令和3年)3月に「2050ゼロカーボンシティ」を宣言しました。令和元年東日本台風災害を経験した自治体として、未来の市民の皆さんに「安全で安心なまち」を引き継いでいくため、国際社会の一員として、率先して地球温暖化問題に取り組んでいます。
■寒い冬も元気に! WARM BIZにチャレンジしよう!
▼WARM BIZってなに?
ウォームビズとは冬季のゼロカーボンの取り組みの一つです。ウォームビズは暖房を使ったときの室温の目安を20℃として、快適に過ごすライフスタイルを推奨するものとされています。
ウォームビズを行ううえで大切なのは、暖房の温度調節や目安とされる室温の20℃を保つことだけではなく、ライフスタイルそのものを見直すことです。
今月号ではご家庭ですぐにできる取り組みと、今年度から市で取り組むウォームシェアスポットについてご紹介します。
■すぐにできる!この冬を暖かく過ごす工夫
▼暖かい空気を逃がさない!
窓やドアから暖かい空気が逃げない工夫をしましょう。暖房を効率的に使用し、無駄なエネルギー使用を抑えるには、一度温めた空気を外に出さないよう室内に閉じ込めておくことが重要です。
特に全体の熱の50%は窓から逃げていきます。断熱シート、複層ガラス、二重サッシや厚手のカーテンなどで窓から熱を逃がさない工夫をしましょう。
▼扇風機を活用して暖かく!
お風呂で上のお湯が熱くなるように、暖かい空気は上にたまります。扇風機を短時間だけつけて、空気を循環させることで、部屋全体を暖かくすることができます。
▼3つの首を温めましょう
人間の体は首、手首、足首の3つの首を温めることで、体全体が温まり、冷え性などの改善にも役立つといわれています。
マフラーなどを活用し3つの首を温めて過度な暖房の使用を控えるようにしてみましょう。
▼鍋で、体も室内もぽっかぽか
鍋は、体も室内もあたたかくなって暖房も緩和できる料理です。体感温度は温度だけでなく、湿度や気流などのバランスで変わります。一般的に、湿度が高くなると体感温度が上昇するので、鍋のほかにも加湿器を使用したり、ストーブの上にやかんを置いてお湯を沸かすことなどで、暖房を抑えても寒さを感じにくくなります。
▼ウォームシェアスポットを活用しましょう
冬期間は、市内の公共施設をウォームシェアスポットとして開放します。暖かい空間を皆さんで共有しながら過ごすことで、ご家庭での節電にお役立てください。
年末年始の休館情報は本紙27ページをご覧ください
問い合わせ:市民部 生活環境課
【電話】24-5362
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