〔本活のススメ〕本宮の書斎から

22／57

■今月の一冊
『好きを生きる　天真らんまんに壁を乗り越えて』
著者　牧野富太郎
出版　興陽館
本書は、NHKの朝の連続テレビ小説でモデルとしてとりあげられている「日本植物学の父」牧野富太郎の随筆集です。
幼い頃は体が弱く痩せていた富太郎ですが、野山を歩き回り、大好きな植物を採集したり、観察したりしているうちに身体が強くなりました。やがて、当時の小学校を退学し、独学で植物学の勉強を始めます。その情熱が高じ、やがて東京帝国大学の植物学教室で本格的な研究に打ち込むことになります。
その後富太郎は、日本全国を飛びまわって標本を集め、数多くの新種を発見し、命名しました。好きなものを追い求めていく情熱や、草木を愛することの喜びやすばらしさを、多くの人に知ってもらいたい、という思いが伝わってくる一冊です。

■おすすめ新着本
・『世界なんでもランキング図鑑』地球の歩き方
・「学校が大好きアクバルくん』長倉　洋海
・『動物なぜなに質問箱』小菅　正夫
・「キャンドル」村上　雅郁
・『桜華　防衛大学校女子卒業生の戦い』武田　賴政
・『ムーミンとトーベ・ヤンソン』ポール・グラヴェット
・『世界の幻想的な風景』MdN編集部

■公共図書館の現場から
『ぴかくん　めをまわす』長　新太
信号のぴかくんは、「あお-すすめ、き-まて、あか-とまれ」と今日も規則正しく働いています。人も車もみんな、ぴかくんの信号を守り、交通はスムーズに進んでいきます。ところが、あまりにも忙しく働いていたので、ぴかくんは目を回してしまいました。すると、交差点では大混乱となって、おまわりさんが交通整理を始めます。この絵本は、いつも図書室を利用している男の子のお気に入りの1冊です。この日も図書室に入るとすぐにこの本をみつけて、「これ、これ」と、うれしそうに手に取る姿が印象的でした。
〔斎藤　美香さん/公共図書館司書〕

しらさわ夢図書館【電話】44-2112
中央公民館図書室【電話】24-1932
どちらの窓口からも借りることができます。
利用時間：(火)～(土)9：30～20：00(日)・(祝)9：30～17：00
休館日：7月3日(月)、10日(月)、18日(火)、24日(月)、31日(月)
※上記以外の休館日や開館時間が変更となる場合もありますホームページや電話でご確認の上、ご来館ください