〔本活のススメ〕本宮の書斎から

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■今月の一冊
『ウクライナから来た少女　ズラータ、16歳の日記』
著者　ズラータ・イヴァシコワ
出版　世界文化社
本書はウクライナに住む16歳の少女ズラータが、戦火が広がる祖国ウクライナから日本へ避難する日々をつづった日記です。
将来は日本で漫画を描きたいと夢みていた女子高生ズラータが、突然、「明日から戦争になります」と学校の先生から言われ、日常が一変します。母は日本へ一人で避難するようズラータを促し、母が工面した16万円をもってひとり日本を目指します。爆撃のさなかポーランドまで移動し、そこから日本へ向かう途中で新型コロナウイルスに感染してしまいます。けれども偶然支援してくれる人と出会えたことで、日本へたどり着くことができました。「戦争に人の心は破壊させない、戦争なんかに負けない、必ず夢をかなえてみせる」という言葉が深く印象に残る一冊です。

■おすすめ新着本
『おいしい魚ずかん』上田　勝彦
『津田梅子女子教育を拓く』髙橋　裕子
『はじめての動物地理学』増田　隆一
『日本庭園を楽しむ絵本』大野　八生
『エミリーに薔薇を』ウィリアム・フォークナー
『ぼくは戦争は大きらい』やなせ　たかし
『児童書作家の思いつき』杉山　亮

■学校図書館の現場から
『王への手紙』トンケ・ドラフト
市内の中学校で、読書の幅や読む分量が増えてきたので、外国文学にも挑戦してほしいと、ある生徒に本書をすすめました。始めは少しとまどったようでしたが、一気に読み終えたようでした。そのやり取りを聞いていた別の生徒が「おもしろそう」と、この本を借りに来ました。
学校図書館は、本の話をする友達や先輩、先生や司書など、人を介したやりとりで本の世界が広がる素敵な場所であると改めて思いました。
〔小林美穂さん/学校司書〕

しらさわ夢図書館【電話】44-2112
中央公民館図書室【電話】24-1932
どちらの窓口からも借りることができます。
利用時間：(火)～(土)9：30～20：00　(日)・(祝)9：30～17：00
休館日：8月7日(月)、14日(月)、21日(月)、28日(月)
※上記以外の休館日や開館時間が変更となる場合もあります。ホームページや電話でご確認の上、ご来館ください。