■今月の一冊
『水族館飼育員のキッカイな日常」
著者:なんかの菌 出版:さくら舎
本書は、水族館の飼育員である著者が日常をつづるコミックエッセイです。
飼育員とはいえ、著者は大学院で美術史を専攻しており、生物学はまったく専門外でした。水族館に勤務して、右も左も分からない著者を待っていたのは、個性的な生き物と、それに負けず劣らず個性的な飼育員たちと過ごす日々でした。その中で、著者が深く感じたことは、飼育員たちが、生き物にそそぐ愛情の深さでした。
本書を読んだ後に水族館へ行くと、きっと水族館にいる生き物たちだけではなく、飼育員の動向も気になることでしょう。皆さんも、水族館へ行ったらぜひ飼育員にも関心を向けてみてください。
■おすすめ新着本
『いろんないきもの かぞくのカタチ』澤口 たまみ
『あたしは本をよまない』ちば みなこ
『子どもコンプライアンス』山本 一宗
『寓話に生きた人イソップその人生と13の物語』パメラ・ザガレンスキー
『黒猫を飼い始めた』講談社 編
『熟睡者』クリスティアン・ベネディクト ほか
『無神経の達人』千原 せいじ
■公共図書館の現場から
『しんかんせんでいこう』
間瀬 なおかた
本書は、右開き、左開きどちらからも読み進めることのできるつくりになっています。開き方によって新幹線の出発する地点が変わり、右開きから読むと九州から北海道へ、左開きから読むと北海道から九州まで新幹線の様子がわかります。
いつも図書室を利用している男の子が、この本を返却する際に、「僕もこの前、この新幹線に乗ったよ!」と嬉しそうにページを示して教えてくれました。
宍戸 萌さん/図書館司書
しらさわ夢図書館【電話】44-2112
中央公民館図書室【電話】24-1932
どちらの窓口からも借りることができます。
利用時間:(火)~(土)9:30~20:00 (日)・(祝)9:30~17:00
休館日:5月7日(火)、13日(月)、20日(月)、27日(月)
※休館日や開館時間が変更になる場合もあります。ホームページや電話でご確認の上、ご来館ください。
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