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自治体の皆さまへ

ほけんだより

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福島県柳津町

■命にかかわる心筋梗塞・狭心症 -生活習慣の改善で予防しよう-
第7回 動脈硬化を予防しよう 脂質編-(1)

「前回、ジュースなどに含まれる異性化糖(ぶどう糖果糖液糖・果糖ぶどう糖液糖など)は消化・吸収の過程の中で、すぐに体内に吸収され、中性脂肪へ変わってしまうことがわかりました。その後、中性脂肪は脂肪細胞に入っていき、肥満へとつながっていきます。」

「脂肪細胞ってなに?」

「では、脂肪細胞について、見てみましょう。BMIが25未満の方と27~28くらいの方は脂肪細胞の大きさが違います。」

※図の詳細は、本紙またはPDF版16ページをご覧ください。
「BMIが27~28くらいが脂肪細胞が大きくなれる限界点になります。BMIが28以上の人はこれ以上脂肪細胞が大きくなることができず、細胞分裂を繰り返し、脂肪細胞がさらに増加します。」

「本当だ、脂肪細胞が大きくなってるね。脂肪細胞は何をしているの?」

「脂肪細胞は(1)エネルギーを貯めたり出したりする働きと(2)善玉サイトカインと悪玉サイトカインという物質を分泌する役割を持っています。BMIが25未満の場合は善玉サイトカインが多く分泌され、BMIが25を超えると悪玉サイトカインの分泌が増加していきます。」

▽善玉サイトカインの働き
(1)おなかがいっぱいになったと教えてくれるホルモン(レプチン)を出す
(2)インスリンの働きをよくする
(3)血液の中で動脈硬化を起こさないようにしてくれる

▽善玉サイトカインの働き
(1)脳がレプチンの指令を受け止められず、おなかいっぱいのサインがわからず、食欲を抑えることができなくなる
(2)インスリンの働きが悪くなる
(3)血圧を上げる(特に下の血圧)
(4)血管に炎症を起こす
(2)(3)(4)⇒動脈硬化を進行させる

「肥満がある人は、体重を3~5%減らすことで善玉サイトカインの分泌が増加し、悪玉サイトカインの分泌が減少すると言われています。詳しくは次号でお話しします。」

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