■元気ですか?あなたのこころ
『こころが健康な状態』とは、『こころの病気にかかっていない』と言うことだけではなく、その人らしく生き生きと個人生活、家庭生活、社会生活を送ることができる状態です。
私たちは、誰しもいろいろなストレスを抱えており、気分が沈んだり、落ち込んだりすることは自然な事です。しかし、ストレスが長く続いたり、いくつものストレスが重なると、こころの調子を崩す原因となり、その不調がひどくなると、仕事や日常生活に支障が出るようになります。
●ストレスって何?
ストレスとは、物体の外側からかけられた圧力によってゆがみが生じた状態を言います。こころやからだにかかる外部からの刺激をストレッサーと言い、ストレッサーに適応しようとして、こころやからだに生じた、さまざまな反応をストレス反応と言います。
こころの不調で現れるストレスサインには、『気持ち』に現れるものや『からだ』や『行動』に現れるものなど様々です。
あなたやあなたの身近な人に以下のようなストレスサインはありませんか?
▽自分で気づけるサイン
次のような気になる症状が2週間以上続くときは、専門の相談窓口に相談しましょう
・気分が沈む、憂うつ
・何度も確かめないと気がすまない
・何をするのにも元気が出ない
・周りに誰もいないのに人の声が聞こえる
・イライラする、怒りっぽい
・誰かが自分の悪口を行っている
・理由もないのに、不安な気持ちになる
・からだがだるい
・気持ちが落ち着かない
・夜中に何度も目が覚める
・胸がどきどきする、息苦しい
・なかなか寝付けない、熟睡できない
・下痢または便秘が続く
・何も食べたくない、食事がおいしくない
・頭痛やあたまが重い感じ
・胃やお腹の痛み
・人に会うのが面倒
・何をするにも迷ってなかなか決断ができない
▽周囲の人が気づくサイン
家族や友人、職場などの身近な人が、いつもと違う様子が続く場合は、体調などについて声をかけてみてください。
・服装が乱れてきた
・独り言が増えた
・急に痩せた、または、太った
・他人の視線を気にするようになった
・感情変化が激しくなった
・遅刻や休みが増えた
・表情が暗くなった
・ぼんやりしている事が多い
・一人になりたがる
・ミスや物忘れが多い
・不満やトラブルが増えた
・体に不自然な傷がある
●『こころの不調で現れるストレスサイン』に気づいたら、早めの対応が大切!!
ストレスとうまく付き合っていくコツは『自分のストレスサインに気づく』ことです。
「最近よく眠れないなぁ」「ちょっとしたことでイライラするようになったなぁ」など、こころの不調としてのストレスサインを見逃さないことです。
ストレスサインに気づいても「このくらい大丈夫」「気の持ちよう」などと放っておくと、回復が遅くなってしまったり、こころの病気になる事もあるので、早めに対処することが大切です。
自分なりのストレス解消法を見つけてみましょう。
・リラックスできる時間を持つ
・好きな音楽を聴く
・軽く体をストレッチする
・おいしい物を食べる
・ゆったりとお風呂に入る
そして、ストレスと上手に付き合うには、バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動など、毎日の生活習慣を整えることが大切です。
※ストレスによる心身の不調を示すサインは人それぞれ違います。自分にとってのサインを知り見逃さないようにしましょう。
●~3月は『自殺対策強化月間』です~『こころ』の不調を感じたり、不安を感じたら、決して1人で抱え込まずに相談してください
自殺の原因には、うつ病やうつ状態が関係していると考えられています。
悩みを抱えて、こころが苦しいと感じた時、一人で抱え込まずに、専門の相談窓口に相談してください。
相談することで、悩みの問題が整理されたり、悩みの解決の糸口が見つかるかもしれません。
▽相談窓口
その他の相談窓口については厚労省のホームページをご覧ください。悩みや年代によって選べる、電話やSNSでの相談窓口があります。
まもろうよこころ
【URL】https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
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