実現しよう 男女共同参画社会

4／23

■アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)への気づきのすすめ
各国と比べて、男女共同参画が十分でない日本。その原因の一つに、社会全体に根付く固定的な性別役割分担意識や無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)の存在が挙げられます。アンコンシャス・バイアスに気づかずにいると、その無意識から生まれた言動が相手を傷つけたり、キャリアに悪影響を及ぼしたり、自分の可能性を狭めてしまったりすることがあるため注意が必要です。「普通そうだ」「こうあるべきだ」などの決めつけや押しつけがその一例です。「子育て中の女性に長期出張は無理だ」「この仕事は男性には不向きだ」などと頭ごなしに決めつけず、相手を尊重し理解しようとする姿勢で話をすることが重要です。自らの言動について「これは私のアンコンかも」と疑うなど、アンコンシャス・バイアスに気づこうと意識してみましょう。

《決めつけ・押しつけの例》
▽価値観の決めつけ言葉
・「普通」そうだ
・「たいてい」こうだ　など
▽能力の決めつけ言葉
・どうせムリ
・どうせダメ
・そんなことできるわけない　など
▽解釈の押しつけ言葉(違う解釈を受け入れない)
・そんなはずはない
・こうに決まっているなど
▽理想の押しつけ言葉(自分の理想を相手に求める)
・こうある「べき」だ
・こうでないとダメだ　など

参考：内閣府男女共同参画局発行　共同参画2021年5月号