3月4日、あおぞらこども園児と楢葉小学校児童が、木戸川で鮭の稚魚1万尾を放流しました。
今シーズンは160万尾が放流予定となっており、4月上旬まで放流を続けていきます。
こどもたちは「大きくなって4年後にもどってきてね」と再会を心待ちにしながら、バケツに入った稚魚を優しく放流していました。
◆木戸川の歴史
木戸川の鮭に関する資料が初めて見られるのは、江戸時代、元禄4年(1691年)、内藤文書(『伊呂波寄書書』)中に「御買上鮭値段は荒田目川・木戸川より植田川は高値」と記載がありました。
ほかにも、享保6年(1721年)12月、木戸川鮭漁の出納を記載した帳簿が発見されています。
▽享保6年(1721)丑12月 鮭川勘定目録
鮭漁の出納を記載した帳簿。木戸川に二人の鮭漁請負人がいて、この年の水揚げは476本で、塩引きにして献上品・御贈答品に、販売して税金・人夫賃などに振り分けられる。
◆東日本大震災前の鮭漁の様子
東日本大震災前の木戸川では、平均7万尾の鮭があがり、朝の全国ニュース番組に生放送で取り上げられていました。
合わせ網漁をするときは、町内外から多くの人が訪れ、その様子を見たり直接鮭を持ってみたりと大いに盛り上がっていました。
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