『町の石炭産業と地質図展』
楢葉町では、明治・大正・昭和と3つの時代を通して石炭採掘が盛んに行われていました。木戸・竜田地区の山間部には11か所の炭坑が掘られており、昭和20年代には従業員数として竜田地区の曙炭鉱では従業員382名、木戸地区の千代田炭鉱では277名を数え、従業員の家族が住む炭鉱住宅は活気にあふれ、当時の石炭産業は町産業の花形ともいうべきものでした。
当町域を含む常磐炭田は、茨城県北部から福島県浜通り南部の地下に広がり、埋蔵炭量約11.1億トン、昭和27年には1年の出炭量約400万トンを誇る日本有数の大炭田でありました。
地下の石炭を含む鉱物などの地下資源の分布は「地質図」により確認することができますが、現在、大地とまちのタイムラインで開催している第3回特別企画展東京大学コレクション地質図展において、東京大学総合研究博物館が所蔵する貴重な地質図を見ることができます。
この特別展では、常磐炭田の地質図を中心に明治から昭和時代の様々な地質図の実物や、石炭層の周辺から産出される貝類化石を展示しております。普段目にすることが少ない貴重な地質図や、石炭を探索する際のカギとなる化石を間近に見ることが出来るこの企画展にどうぞご来場ください。
関連展示として、常磐線竜田駅の開駅と石炭産業の関係などや、各炭鉱から常磐線の木戸駅・竜田駅までをつなぐ炭鉱軌道に関するトピックを、町所有資料により構成したロビー展示「国策を支えた鉄路~常磐線」、ミニ展示「国策を支えた鉄路~楢葉の炭鉱軌道」をコミュニティセンター1階及び2階ロビーで開催しております。こちらもぜひご覧ください。
お問い合わせ先:生涯まなび課
【電話】0240-25-2492
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