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Challenger 挑戦者(第20回)

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福島県田村市

■聖光学院野球部での3年間
聖光学院高校野球部3年 佐藤光英

今月号のChallengerは聖光学院高校(以下、聖光)野球部に所属する佐藤光英(こうえい)さん。聖光は言わずと知れた野球の強豪校であり、甲子園常連校として広く知られています。佐藤さんは、1年秋に初のベンチ入り、2年の春・夏では甲子園ベンチから外れるも、2年秋に再びベンチ入りを果たし、十分に力を蓄えていましたが、3年春に半月板損傷の大けがをし、3年夏に甲子園でプレーすることは叶いませんでした。小学生の時から「聖光で野球がしたい」と心に決め挑んだ先に、どんな3年間を過ごせたのか、引退した今の心境を伺いました。

▽Profile
2005年8月26日生まれ。船引中出身。173.5cm、76kg。右投左打。小1から野球を始める。船引スポーツ少年団野球クラブ→郡山リトルシニア→聖光学院。尊敬する人物は斎藤智也監督。好きな野球選手は吉田正尚。好きな食べ物は寿司(特にネギトロ)とばあちゃんの特製チャーハン。座右の銘は「特別な日はない、毎日が特別だから」。将来の夢はプロ野球選手。

○高校野球を終えて
高校野球に命懸けで覚悟を決めて挑んでいたので、今まだ終わったという実感がないのですが、悔しさと「次に向かって進んでいこう」という気持ちが入り交じった心境です。3月に引退した先輩の思いや、いつも愛を持って指導してくれる監督さんや部長さんの期待に応えたいと全力で練習に取り組んできました。殻を抜け出して少しずつ成果が出てきた矢先に、けがをし、頭の中が真っ白になって正直どうしていいか分からなくなりました。でも、病院で一緒にリハビリを頑張っている人たちに励まされ、「自分のけがは大したことはない」と思うようになりました。仲間たちも自分のためにいろいろ手伝ってくれたことで、「最後まで諦めずに全力で野球をやろう」と前向きになれました。6月から少しずつ練習を再開しましたが、万全の状態まで戻れず、最後の甲子園はチームを全力で応援しながら、ボールボーイをやらせてもらいました。
「熱くて執念のある野球」に憧れ、かつ「県内の高校で活躍したい」という思いから聖光に進学しました。たくさんの仲間と出会い、苦しさや辛さを一緒に乗り越えながら、大好きな野球を続けられたのは奇跡だと思います。また、明るく元気で少しユーモアがあるところもあるみんなと野球ができて本当に良かったです。入部当初は自分のことだけ考えていましたが、チームの仲間のために頑張らないと絶対に勝てないということを学び、人間としても成長できました。また、支えてくれる家族や従兄弟、小中学校の時にお世話になった方々が応援してくれたことが原動力になりました。これまでの思いを胸に、次のステップでも野球を続けていきます。

○後輩に向けて
野球をやっていると辛いことや悩みも絶対に出てくると思いますが、「自分を苦しめるものは、自分を成長させてくれるもの」でもあるので、最後まで諦めずに一球一球本気で全力でぶつかってほしいと思います。

◆斎藤智也監督
先輩からも同級生からも人気者で周りから本気で応援される選手でした。人から愛されるということはやるべきことをしっかりやっている証拠です。これから、けがが完全に癒えたらさらに面白い選手になると思います。

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