■インターハイで自分の走りを
日本大学東北高校2年 陸上競技部 吉田ゆう
今月のChallengerは日本大学東北高校陸上競技部に所属する吉田ゆうさん。吉田さんは、9月に行われた「第63回福島県高等学校新人陸上競技大会」と「第28回東北高等学校新人陸上競技選手権大会(以下、東北新人)」で400mと4×400mリレーに出場し、優勝を成し遂げました。トップ選手が集まる環境で、ひたむきに練習を続け、東北チャンピオンへと急成長を遂げた吉田さんが今思うことは―。
▽Profile
2006年5月12日生まれ。船引中出身。169cm、63kg。小4から陸上を始める。中2時、顧問の先生の勧めで400mを始める。特に後半200mの粘りが強み。(400m自己ベスト48秒41)。座右の銘は、青雲之志。尊敬する人物は飯塚翔太。好きなスポーツ選手はノア・ライルズ。趣味はゲーム、YouTubeを観ること。好きな食べ物はラーメンと寿司。
○入学後を振り返って
高校に入学し、個人種目で思うような記録を出せず、昨年は主要な大会にも出場できず、昨年9月の県新人戦や今年6月の東北高等学校陸上大会でも、自分の走りができずに悔しい思いをしていました。少しずつ記録を出せるようになり、気持ちも強くなって、新人戦でようやく優勝でき、うれしかったです。昨年、シーズンが始まる前に「400mのタイムを49秒中盤にする」「東北新人でトップ5に入る」ことを目標に立てました。新人戦では、48秒41の自己ベストで優勝し、自分でも驚きました。
400mは群を抜いてきつい競技で、100、200mと比べて駆け引きが大きくなるのが特徴です。実際に東北新人では、ラスト50mぐらいで競り勝って優勝したので、そういうところに楽しみが生まれるのだと思います。記録を伸ばすために、先生にフォームを相談したほか、チームメイトとお互いのフォームを見合って、改善点を伝え合うなど、コミュニケーションを取りながら練習しています。
来年は、東北大会で個人・リレーで優勝することはもちろんですが、個人ではインターハイ決勝で戦える強さをつけること、リレーでは先輩たちの県記録(3分12秒61)を塗り替えることを目標に頑張ります。
○後輩に向けて
負けているときこそ諦めないで、地道にやっていくことが「陸上」だと思います。いきなり結果が出ることはないですし、積み重ねていくことが大切。あとは自分に自信を持つこと。400mはメンタルを使う競技でもあるので、普段の練習が自分の心の支えになっています。大会前に「あれだけ練習をやったから大丈夫」と、自分に自信が持てるようになりました。
◆高橋直之顧問
急成長の選手で、スピードを持久できる能力が高いというのが特徴です。そして、とにかく「足を速くする練習」を、自信を持ってやり切ったことが結果につながったと思います。経験値もついてきたので、シンプルに100mの記録を伸ばし、400mで47秒台を出して、インターハイ決勝で走れる選手になることを期待しています。
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