地域おこし協力隊奮闘記(大口の大きな夢)

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▽プロフィール
愛知県尾張旭市出身。特技は昆虫、水生生物、食虫植物栽培など。大学で昆虫学研究室に在籍した経験があり、学芸員の資格を持つ。27歳。

皆さん初めまして。大口宗将(おおぐちかずまさ)です。5月からムシムシランドに観光振興型地域おこし協力隊として着任しました。
僕はパソコン部品製造を行う会社に勤務していましたが、その間も「昆虫に関連した仕事がしたい」と考えていました。そんな時、カブトムシやクワガタを用いた町おこしを、さらに拡大しようとしている福島県田村市の取り組みを知り、運命を感じて、すぐに地域おこし協力隊に応募しました。
田村市に移住して1カ月余りですが、市中心部にはスーパーマーケットやホームセンターなどが複数あり、生活に困ることはありません。何より田村市は、田畑や川、山林などのさまざまな環境が混ざり合っているため、それぞれの環境に応じた昆虫がいるはずです。身近に多種多様な昆虫を調査や採集ができると思うと、ワクワクしています。
僕が地域おこし協力隊としてやりたいことは、田村市を「昆虫の聖地」にして、昆虫のさまざまな可能性を市民の皆さんと共有し、ムシムシランドをはじめ市内に大勢の人が訪れ、新たなビジネスが生まれるきっかけを作りたいと思っています。そのために、まずは田村市に生息する昆虫や生き物の調査を行います。また、7月にリニューアルするムシムシランドの展示企画や、それを通じて田村市の魅力を発信、さらに魚や爬虫(はちゅう)類の餌用昆虫の繁殖も行いたいと考えています。
移住して間もないですが、田畑や川、山林で虫取り網を持って昆虫採集している僕を見かけることもあると思いますので、皆さんどうかよろしくお願いします。
※本紙4ページに関連記事