■“新たな挑戦”から学んだ3年間
郡山北工業高校3年 バレーボール部 大河原陽向
今月のChallengerは郡山北工業高校(以下、北工)バレーボール(以下、バレー)部に所属する大河原陽向(ひなた)さん。北工は、昨年11月の「第51回FTV杯争奪福島県高校バレー選抜優勝大会」で優勝し、1月4日~8日に東京体育館で行われる「春の高校バレー(第76回全日本バレー高校選手権大会)」に2年ぶり11度目の出場を決めました。小中学校では軟式野球に励み、その実力を期待されていた大河原さんですが、北工進学と同時にバレーを始めました。高校から新しい競技に挑戦した3年間の活動と、最後の大会に懸ける思いを伺いました。
▽Profile
2005年4月29日生まれ。船引中出身。172cm、68kg。小中学校では軟式野球に励み、高校進学と同時にバレーを始める。ポジションはリベロ。瞬発力を生かした粘り強いレシーブが強み。尊敬する人物は1学年上の先輩。好きなスポーツ選手は石川祐希。趣味はウエイトトレーニング。好きな食べ物はラーメンと母のお弁当。将来の夢は消防士。座右の銘は「初心忘るべからず」。
○初心者で強豪校に
中学生の時、春高バレー県予選の試合をテレビで見た時に、北工の選手たちがバレーする姿が楽しそうでかっこよくて、自分も「バレーをやりたい」と思いました。元々、興味がありましたが、中学にバレー部はなかったのでプレーする機会がなく、軟式野球を続けていましたが、その中継を見て北工への進学を決めました。
実際に入部すると、県トップレベルの選手が集まる環境で、特に最初の1カ月は、「3年間続けられるのか」と不安でした。スパイクが強く打てないし、レシーブをしっかり上げられない、何をやってもうまくいかず、自分と周りのレベルの差に悩み、辞めたいと思ったこともありました。しかし「練習するしかない」と思い、部活後に同級生たちに付き合ってもらい自主練に励むなど、支え合い乗り越えてきました。現在は、2番手のリベロとして「チームが勝つため」に大事な役割を果たしたいと思います。
北工でバレーを始めて、実力だけではなく人間性や社会性を学びました。あいさつはもちろんのこと、結果に見合った行動をするべきですし、頼りにされる人間に少しはなれたと思います。
○最後の大会に向けて
前回の春高バレー県予選は1回戦で負けました。3年生と出場できる最後の大会で「絶対に負けない」という気持ちでしたが出場できず、悔しい思いでいっぱいでした。しかし、この経験がチームの原動力になり、昨年夏のインターハイと春高バレー出場を決められたと思います。最後の大会は、インターハイの反省を踏まえ、目標の「全国ベスト8」を達成したいです。
チームみんなで“楽しいバレー”をしますので、それを見て元気になってもらえたらうれしいです。
◆飯沼康太顧問
高校から始めることを最初は大丈夫かなと思いましたが、我慢強く献身的で、集団の輪を大事にするチームスポーツに向いた選手です。スタートの選手ではないですが、試合に出ている選手が全てではありません。練習中の熱量やチームを引っ張る素質は1年の頃から発揮されており、彼がいなければ上のステージへ進むことはできませんでした。春高バレーでは、3年間積み重ねたものを出し切る大会にしてほしいと期待しています。
■郡山北工バレー部を応援しよう!
春高バレーは1月4日開幕!情報は大会ホームページをチェック!
<この記事についてアンケートにご協力ください。>