ジューリィ・マクドリィ
アメリカ合衆国・テキサス州出身
(田村市に来て2年目)
■クリスマスのくつ下
クリスマスの季節、世界中の家が上から下までクリスマスの装飾が飾られます。その中でも際立っているのは、クリスマスのくつ下です。その歴史を見ていきましょう。
クリスマスのくつ下の歴史は、比較的新しいです。1823年に「クリスマスのまえのばん」(The Night Before Christmas)という詩が発表され、アメリカの伝統として確立されました。伝説では、クリスマスの季節に、貧しい家族が家のない老人を家に迎え入れます。その老人、実は変装した聖ニコラスは、家族の苦難を耳にして「自分が受けた親切に報いたい」と思います。サンタは真夜中に、乾かすために暖炉のそばに吊るしてある子どもたちのくつ下に、金貨を入れます。翌朝、子どもたちが朝の準備を始めると、足元に金貨を見つけます。
クリスマスにくつ下を吊るすことを選んだ家族は、子どもたちのくつ下に詰めるために果物やボールのような丸いおもちゃを使います。キャンディケイン(ステッキ形の硬いキャンディ)や他のお菓子がクリスマスの定番として登場すると、それらも興奮した子どもたちのくつ下に入れられるようになりました。「もっとたくさんのプレゼントをくつ下に詰めたい」という欲求が高まるにつれて家族は、クリスマス専用に使う大きなくつ下を作り始めました。くつ下が特徴的な赤と白の配色になったのは、この頃です。
最近のおもちゃや装飾品は大きくなっているので、くつ下を使わず、クリスマスツリーの下にプレゼントを隠しておく人もいるかもしれません。控えめなクリスマスのくつ下には、何百万という家庭に届けられるプレゼントが必ず届くでしょう。
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