アントニオ・ラミレズさん
アメリカ合衆国イリノイ州出身
(田村市に来て2年目)
■メキシコの誕生日パーティー
2月といえば「バレンタイン」を思い浮かべると思いますが、私は「節分」です。なぜなら私の誕生日と同じ日だからです。生徒には、節分生まれの私に鬼だけれど豆をぶつけるのは控えるように言います。私はイリノイ州のシカゴ市で生まれ育ちましたが、両親は成人してから仕事を探すためアメリカに移住したので、私はメキシコ文化に深く根差しています。このため私はスペイン語で話したり読んだりしますし、多くのメキシコの習慣に従っています。
ここからは、メキシコの誕生日パーティーについて書きます。子どもたちの誕生日パーティーでは、ピニャータをたたいて割ります。ピニャータとは、中にお菓子などを詰めた紙製のくす玉人形です。ピニャータが割れると、多くのお菓子を拾おうと子どもたちが集まります。
メキシコの誕生日パーティーでは、いつもメキシコ音楽が流れて、子どもたちはさまざまな料理を楽しみます。ですが、誕生日の子どもがケーキの上のろうそくを吹き消す時、私が好きではない伝統が行われます。ケーキを切り分ける前、参加者がケーキを一口食べるよう求められますが、それをしようとする時、誰かが素早くその人の顔をケーキに押し付けるのです。それが楽しいという人もいますが、ケーキが散らかりもったいないので、大人になってから私はその伝統に参加しないようにしています。
皆さんには、ぜひメキシコ人の友人を作って誕生日パーティーに参加してもらいたいです。誰かが誕生日ケーキの最初の一口を食べさえしなければ、素晴らしい時間を過ごして、忘れられない楽しい思い出ができることでしょう。
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