■地元産の食材をもっと取り入れてみませんか?
2025年が始まりました。皆さんはおせち料理を召し上がりましたか?おせち料理に使われている食材の中には海外からの輸入品があることをご存じでしょうか。例えば、おせち料理の定番である「腰が曲がるまで長生きできるように」と願って食べる「車海老」ですが、えび類の国内自給率は約4%であり、車海老はさらに低い自給率と言われています。また、「まめに暮らせるように」と願って食べる「黒豆」に関しても、2023年度の日本の大豆の自給率は約7%です。日本の伝統的な食文化でも海外からの輸入に依存しているのです。
輸入食材増加により自給率が下がるだけでなく、フードマイレージと呼ばれる食料の輸送にかかる環境負荷も増大します。フードマイレージを減らす解決策の一つが地産地消です。地元で生産されたものを地元で消費することで、輸送に伴うCO2排出量を削減でき、フードマイレージを低く抑えることができます。2025年は、地元産の食材を食卓にもっと取り入れてみませんか。
(獨協大学国際環境経済学科4年 丹野)
フードマイレージの計算方法や削減に向けた取り組みについて紹介します(※本紙二次元コード参照)
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