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[特集ごみ減量化]生ごみが肥料に大変身!生ごみ処理器「キエーロ」とは

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福島県田村市

家庭から出る生ごみは、その約8割が水分です。水分を多く含んだごみは重くなり、臭いの原因にもなります。生ごみを減らすことは、腐敗や悪臭を防ぐだけでなく、焼却施設での燃焼効率の向上によるCO2削減や、ごみ処理費用の削減につながるなど、多くのメリットがあります。
生ごみは水切りや乾燥させることで減量できますが、今回はシンプルで簡単な生ごみ処理器「キエーロ」をご紹介します。

■「キエーロ」とは?
「キエーロ」は、土の中に存在する微生物の力を利用して生ごみを分解し、消滅させる生ごみ処理器のことです。その名のとおり、生ごみが魔法のように消えてしまいます。
臭いや虫の発生が少なく、維持費もかからないなどの理由から注目されています。

■「キエーロ」の特徴
・使い方が簡単で、臭いや虫が発生しにくい。
・微生物がごみを分解するので土が増えず、そのまま使用し続けられる。
・特別な菌等も不要なので、維持費もかからない。
・水分を切る必要がなく、油や汁物も処理することが可能。
・キエーロ内の土は生ごみを分解し養分を含んでいるので、堆肥としても使える。

■「キエーロ」の使い方
(1)「キエーロ」を準備し、日当たりと風通しの良い場所に設置する。
(2)穴を掘って生ごみを入れる。
(3)生ごみをよく混ぜて、乾いた土を被せる。
(4)埋める場所を変え、これを繰り返す。

■キエーロワークショップを開催しました!
昨年9月1日、本紙記事ちょこっとエコライフでおなじみの獨協大学と共同で「キエーロワークショップ」を開催しました。参加者はキエーロの使用方法を学んだ後、獨協大学の学生と一緒に、キエーロの製作に取り組みました。完成したキエーロはそれぞれ自宅へ持ち帰り、生ごみの減量にチャレンジしています。

■キエーロワークショップに参加した石井さんを取材しました!
Q:キエーロを作ろうと思ったきっかけは?
A:プラスチックのコンポストは持っていましたが、もっと手軽な生ごみ処理ができないか考えていたところに教室のチラシが入り、飛びつくように申し込みました。

Q:キエーロに入れている生ごみは?
A:結構何でも入れています。米のとぎ汁、米ぬかも生ごみと一緒に入れています。発酵を促すために納豆のパックを洗ったすすぎ水も入れています。

Q:中を3つに区切っていますが、毎日お手入れをしているのですか?
A:2日に1回程度です。仕切っておくと、分解の様子が段階的に分かるのでとても良いです。

Q:キエーロで肥沃した土は何かにお使いですか?
A:私は花が大好きで、プランターの土はキエーロの土だけを入れています。牛ふん堆肥を使用すると肥料焼けしてしまいますが、キエーロの土はそうなることはありません。

Q:キエーロを使ってみての感想をお聞かせください。
A:家庭から出る生ごみが確実に減りました。夫婦二人暮らしですが、以前は燃えるごみを週に2袋出していたのが、1袋に減りました。つい先週は2週間で1袋になり、本当にごみが減りました。

▽今月のごみ量(6年11月分)
1日1人あたりのごみの量:762g
田村市のごみの量の目標:750g
目標達成まであと:12g減!
※10月のごみの量と比べて、26g減!

キエーロを作ってみたい方は、下記までお問い合わせください。

問合せ:市民部 環境課
【電話】81-2272

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