■認知症になってもできること、認知症に対してできること(1)
▽体が覚えている
認知症になると急に全てができなくなるわけではありません。これまで培った知識や印象深い出来事などは残っています。特に、家事や趣味、楽しんでやってきたことなどは、体が自然に動くほど、その人にしみついています。
環境作りは必要かもしれませんが、以前と同じことを同じように行えることは、とてもうれしく自信につながるものです。
▽豊かな“こころ”
認知症の症状は少しずつ進行していきます。しかし、感情はかなり末期まで残っているそうです。例えば、少し前の出来事を忘れてしまっていても、ここがどこだかわからなくなっても、悲しい、寂しい、嫌だ、うれしい、楽しいといった感情は感じています。また、感情の記憶は心に残りやすいものです。
いつもできていたことができなくなったつらさや不安、覚えのないことで注意された嫌な気持ち、自分らしさを発揮できたうれしさを生き生きと感じる心、そしてそれまでの人生を生きてきた誇りはもち続けます。
(認知症介護研究・研修仙台センター資料より抜粋)
認知症があってもなくても、人から肯定されるのはうれしいものですね。
問合せ:高齢福祉課高齢者支援係
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