文字サイズ
自治体の皆さまへ

特集 私たちのまちなかチャレンジ(1)

1/27

福島県白河市

今年度、中心市街地の空き店舗を改修して開店した魅力的なお店を紹介します。
これらの店舗は、商店街の活性化やにぎわい創出を目的とした「まちなかチャレンジ応援事業補助金」を活用して開店しました。
新しい店舗の登場により、地域に活気が生まれ、新たな人の流れができています。

■空き店舗を改修し、クレープ屋を開業
上ノ台の蔵を改修し、念願のクレープ屋「Crepe NANAMIN(クレープ ナナミン)」を開業した佐々木愛翠さん。大好きなクレープのお店を開きたいという夢を実現するため、市内の不動産屋を訪ねたり、市の空き店舗バンクを利用したりしながら、物件探しを進めたそうです。
お店の自慢は、他にはないサクサクとした特製生地と、甘さにこだわったクレープ。開店以来、多くのお客様でにぎわっています。

■まちなかに若い人もくつろげる空間を
市内の高校で学生時代を過ごした佐々木さん。当時の経験から「中心市街地に、学生が甘い物を楽しみながら気軽にくつろげる場を作りたい」との思いでお店を開店しました。
1階にテーブル席があるほか、2階にカウンター席も設置されており、放課後の学生や、ちょっとした仕事をしたい方にも便利な場所となっています。
さらに、より良いサービスを提供するため日々工夫を重ね、ホットクレープや、肉などを包んだ食事系のクレープ、季節限定メニューなども展開しています。
新しい挑戦が、中心市街地に新たな風を吹き込んでいます。

■店舗情報 Crepe NANAMIN
所在地:上ノ台24番地
営業時間:午前11時~午後6時
定休日:月曜日
電話番号=070-8551-7733

■本市の中心市街地の現状と課題
JR白河駅周辺とその近隣エリアである中心市街地は、城下町として発展してきた歴史を持ち、行政機関や商業施設、歴史的建造物などが集積した「白河市の顔」といえるエリアです。
しかし、近年は郊外型商業施設の増加やオンラインショッピングの普及により来街者が減少し、空き店舗や空き地が目立っています。さらに、少子高齢化が進む中で、若年層の流出や居住人口の減少が進み、商店街のにぎわいや地域のコミュニティにも影響を与えています。
こうした中心市街地の状況は、本市に限らず全国的な共通課題でもあります。これらの課題を解決するため、地域経済やコミュニティの活性化に加え、空き店舗の有効活用や建物の適切な維持管理などが求められています。

■白河市中心市街地活性化基本計画に関するアンケート調査の主な内容
[1] 中心市街地の来街目的(複数回答可)
1.買い物62.3%
2.金融機関(銀行・郵便局など)40.3%
3.通勤・通学32.7%
4.公共サービスの利用(図書館など)26.8%

[2] 中心市街地に活気が感じられるか
1.あまりそう思わない・全くそう思わない60.5%
2.そう思う・まあそう思う29.8%
3.わからない9.7%

[3]中心市街地の商業機能を活性化するために重要なこと(複数回答可)
1.駐車スペースの確保69.2%
2.空き店舗の有効活用を図る51.9%
3.商店街を楽しく歩けるよう店の外観や通りのまちなみを整備する44.4%
4.商品の専門性や質を向上させる41.5%

[4]中心市街地に望むこと(複数回答可)
1.各種施設が集中し、まとまったサービスが提供されること42.9%
2.生活必需品が買えること40.2%
3.地域の歴史や伝統文化を継承する役割34.8%
4.地元の人々が集まるコミュニティとしての役割34.3%

[5]中心市街地の魅力向上のために必要な施設整備や事業展開(複数回答可)
1.喫茶店やカフェ63.5%
2.定食やランチを提供する飲食店61.3%
3.駐車場59.3%
4.映画館・ゲームセンターなどの娯楽施設46.6%
「令和5年5月にアンケートを行って、597人から回答をいただいたワン!」

■空き店舗の活用がひとつのカギに
令和5年に市が実施した「中心市街地活性化基本計画に関するアンケート調査」の結果から、中心市街地の商業機能を活性化するために重要なこととして、「空き店舗の有効活用を図る」という回答が多く寄せられました。
また、中心市街地に望むことについては「地元の人々が集まるコミュニティとしての役割」という回答が年々増加しています。
このため、本市では中心市街地の活性化を重要なテーマと位置づけ、エリア内の空き店舗や空き家を活用するための改修費用などを支援する各種制度を設け、積極的なサポートを行っています。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU