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Q(キュー)ちゃんの、つぼくら先生! 放射線のこと教えてコーナー

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福島県相馬市

Qちゃん:市内に住む小学生
つぼくら先生:相馬中央病院医師 福島医大主任教授

■メッシュ調査と空間放射線量
Qちゃん:先生、市では空間放射線量の調査を毎年行っているよね。今年も市役所の人が器具で測定していたみたいだけど、結果はどうだったのかな?

つぼくら先生:令和5年度のメッシュ調査の結果は、市内全体の土の上の平均値が0.09マイクロシーベルト、舗装の上の平均値が0.07マイクロシーベルトみたいだから、令和4年度の調査結果と同じだね。このくらいの数値なら国内のほかの地域や世界の主要都市と変わりないね。

Qちゃん:結果が変わらないなら、来年度からはもう調査とかはしなくてもいいのかな?

つぼくら先生:昨年度と同様の結果なのは、セシウム134などの放射性物質自体が半減期を何回も迎え安定化したことなど、さまざまな理由があるよ。
この調査の結果は市全体の平均値で、もっと細かく調べれば空間放射線量の高い場所、低い場所が所々あるはずだから、それをどうするか考えるためにも調査を続ける必要があるね。

Qちゃん:僕の家の周りにも空間放射線量の高い場所があるのかな?

つぼくら先生:セシウム134は半減期が約2年で半減期が何回も来ているから、放出される放射線量はだいぶ少なくなっているよ。
セシウム137の半減期は約30年と長くてまだ影響は残っているけど、放射線の力はセシウム134と比べて強くないから空間放射線量への影響は大きくないんだ。

Qちゃん:僕が大人になるくらいまでは今と同じ放射線量が続くのかな?

つぼくら先生:宇宙や地球などから受ける空間放射線量以下の外部被ばく量にはできないけど、自宅や所有地の中で部分的に放射性物質が集まっている所を調べて、放射性物質の除去や遮断をすれば日常生活での外部被ばく量をさらに少なくできるよ。

Qちゃん:僕も今度家の周りの空間放射線量を調べてみようかな。先生、ありがとう。

※令和5年度メッシュ調査結果については、本紙18ページを確認ください。
出典:環境省「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(令和4年版)」

■今回Qちゃんが分かったこと
・メッシュ調査の結果、市内の空間放射線量の平均値が国内のほかの地域や世界の主要都市と変わらないくらいに減っていること。
・市内の空間放射線量の高い場所を調べるため、調査を続ける必要があること。

問い合わせ先:放射能対策室
【電話】37-2270

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