特集相馬の漁業は歩みを止めない(2)

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2024.12.01 福島県相馬市

■データからみる相馬の漁業
◆水揚げ量の推移
相双漁協の水揚げ量は、平成22年度には18、615トン(うち相馬所属船：13、191トン)でしたが、令和5年時点では5、064トン(うち相馬所属船4、120トン)で震災前の約3割弱となっています。

○相双漁協水揚げ量(平成20年～令和5年)

◆相馬の海は今、トラフグが盛んです
福島県沖では、近年トラフグの漁獲量が大幅に増加しており、その多くが相双漁協管内での水揚げです。
同漁協では、資源を守るため、35センチメートル以上の魚を1日の水揚げ匹数を決めて獲るなどの漁獲制限を行っているほか、漁期を昨年度から1カ月遅らせるなど、積極的な資源管理を行っています。
また、県や福島大学と連携し、トラフグの生態調査を行うなど、持続可能な海洋資源創出に取り組んでいます。

○県トラフグ漁獲量の推移
※県水産資源研究所調べ。

◆放射性物質の検査を続けています
県は、安全性確認のため緊急時環境放射線モニタリング検査を実施しています。同検査では、令和6年度(9月末まで)は2、537検体を調査し、99・8パーセントで「不検出」という結果が出ています。
また、相双漁協は、水揚げした魚種ごとにスクリーニング検査を実施し、国の基準(1キログラム当たり100ベクレル以下)の半分で、より厳しい1キログラム当たり50ベクレル以下の漁獲物のみを出荷しています。

○県水産物環境放射線モニタリング検査結果

※令和6年度分は、9月末現在。