市成人式二十歳のつどいは1月7日、市民会館で行われ、晴れ着やスーツ姿の二十歳の成人らが大人の自覚と責任を胸に、式に臨みました。
参加者らは、久しぶりに顔を合わせた友人と写真を撮ったり、思い出話に花を咲かせたりするなど、再会を喜び合いました。
※詳細は本紙24ページの「表紙のおはなし」に掲載します。
■成人代表 西村大翔さん
本日は、私たちの人生の門出となるこの機会に盛大な成人式を開催していただき、誠にありがとうございます。月日が流れるのは早く、本日、私たちは成人式という人生の大きな節目を迎え、大学や専門学校で夢に向かって勉学に励んでいる者、社会人として業務に従事している者、一人一人がさまざまな舞台で活躍しています。こうして、日々成長を感じながら進むことができているのも、一番傍らで支えながら育ててくれた家族、温かく指導してくださった恩師の方々、地域の方々や苦楽を共に過ごした友人のおかげです。この場をお借りして、感謝申し上げます。
私事ではありますが、現在、九州で教員となるための勉強をしています。生まれ育った相馬を離れて全く違う場所で生活を送ることで、新しいことに触れ自分の視野が広がり、成長を実感できています。九州で「後世に語り継ぐ話」といえば広島・長崎の原爆にまつわる話がほとんどです。終戦から80年近くが経った今なお平和学習が進められており、原爆のすさまじさが後世に伝えられています。そういった環境で生活をしていると、やはり自分も「福島で生まれて、震災を経験して、被災地で育った人」として震災を伝える必要があると、より一層感じます。どちらが大変だという苦しみの大小を比較するのではなく、ただ小学1年生のあの時に経験したことを伝えることが震災の記憶がある世代としての責任だと思います。
結びに、これまで関わった全ての方々への感謝とこれから立派な大人として社会に貢献する決意を誓います。これからもご指導よろしくお願いします。以上をもって代表のあいさつといたします。
※あいさつの一部を抜粋して掲載しています。
■成人代表 坂田紀乃さん
本日は、成人式を迎えた私たちの門出に対し、このように盛大な式典を催していただき、誠にありがとうございます。こうして無事に成人を迎えることができたのも、たくさんの愛情を注ぎ育ててくれた家族や、ご指導してくださった先生方、幼い頃から見守ってくださった地域の皆さまのおかげであることを深く感謝し、ごあいさつを申し上げます。
現在、私は大学に進学し、漁業や漁村をいかに持続可能にしていくかということについて、資源管理を中心に学んでいます。もともと持っていた一次産業への興味から、その中で「水産」というフィールドを選んだことには、ふるさとである相馬の存在が大きく影響しています。実習などで全国の海を訪れましたが、いつまでも私にとっての「海」は相馬の海です。いずれ、相馬の海、そして日本の水産の発展に役立つ仕事ができるよう、これからも勉学に励んでいきたいと思います。
今日この日を、今一度、自分の人生の根源を再確認する日とすることが、成人をお祝いしてくださった方々、そしてこれまでの人生でお世話になった方々への恩返しとなると思います。誰も彼もが人生の初心者で、答えは一つではなく、結果が全てでもありません。しかし、始めなければ何も始まりません。それぞれの環境で、それぞれの夢に向かって、一度きりの人生を幸せに生きましょう。
最後に、私たちは、これまで見守ってくれた方々への感謝の気持ち、この相馬市で育った誇りを胸に、成人としての決意を忘れず、生きていくことを誓います。まだまだ未熟な私たちではございますが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げ、代表のあいさつとさせていただきます。
※あいさつの一部を抜粋して掲載しています。
成人式二十歳のつどい当日の様子は、市公式YouTubeでご覧ください。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>