■地域をつなぐ!相馬の守り神 民生委員・児童委員を紹介します
民生委員・児童委員は、地域の誰もが安心して暮らせるよう、さまざまな役割を担っています。
今回の特集では、民生委員・児童委員へのインタビューなどを通して活動内容に触れていきます。
■民生委員・児童委員の概要
○民生委員・児童委員、主任児童委員とは?
厚生労働大臣から委嘱される地域福祉を担うボランティアで、非常勤の地方公務員として位置付けられ、市では、行政区ごとに配置されています(任期3年)
・民生委員・児童委員…住民の生活上のさまざまな相談に応じ、行政をはじめ適切な支援やサービスへのパイプ役を担当する。
・主任児童委員…民生委員・児童委員の中で、子どもや子育てに関する支援を専門に担当する。
■主な業務や活動内容
委員数:
・民生委員・児童委員…64人
・主任児童委員…18人
主な業務:
・社会調査…各種実態調査を行い、担当地区内の住民の実態や福祉ニーズの把握をする。
・相談…住民が抱える生活上の困り事や悩みについて、相談を受ける。
(相談例)
・介護サービスを受けたいが、手続き方法が分からない
・経済的に困窮してるため支援を受けたい
・子育てに悩んでいるため相談施設を紹介してほしい など
連絡通報:住民がそれぞれのニーズに応じた福祉サービスを受けられるよう、関係行政機関などに連絡し、パイプ役としての役割を果たす。
○市独自の取り組み
(1)主任児童委員さんとあそぼう!
相馬愛育園の自由来館を利用する親子を対象に、主任児童委員が読み聞かせや手遊びなどを週1回程度実施しています。
(2)弁当配達サービス
高齢単身世帯を対象とした安否確認のための弁当配達サービスで、民生委員・児童委員が月1回担当しています。
■民生委員・児童委員、主任児童委員へのインタビュー
民生委員・児童委員、主任児童委員として活躍している3人の方々に、活動の中で心掛けていることや感じたことなどを伺いました。
―日々の活動の中で心掛けていることを教えてください。
青木さん:住民の尊厳を尊重しながら見守ること、また、日常的な会話をしながら少しずつ心を開いてもらい、信頼してもらうことです。
松田さん:「思いやり」の気持ちをもって活動することを心掛けています。
―活動を通じて得られるやりがいや充実感は何ですか?
青木さん:2回、3回と訪問する中で、少しずつ話をしてくれるようになったときです。また、困っている方を関係機関につなげて支援が始まったときにやりがいを感じます。
小田原さん:困っている方が頼ってくれたときです。困ったときに私の顔を思い浮かべてくれたことに喜びとやりがいを感じます。
―活動中に感じる課題に対して、どのように取り組んでいますか?
小田原さん:民生委員は独居老人やひとり親家庭以外の世帯も相談があれば伺います。家族間で考えが異なる場合などは、対応が難しいときもありますが、一人一人の話を聞くなど、時間をかけて相談に応じています。
松田さん:子どもに関する相談には皆さん慎重になるため、安心して話してもらえる関係性を築くまでに時間がかかります。訪問対象世帯が多く大変なときもありますが、一つ一つの相談に真剣に耳を傾けるようにしています。
―市民の皆さんへのメッセージをお願いします
青木さん:民生委員は良き相談相手です。気軽にご相談ください。
小田原さん:私たちは「つなぎ役」です。誰に相談したら良いか分からないときは、民生委員にご相談ください。行政や社会福祉協議会の福祉サービスへつながる一番の近道です。
松田さん:子育ての悩みや不安など気軽にご相談ください。
■民生委員・児童委員のマーク
幸せのめばえを示す四つ葉のクローバーに、民生委員の「み」と、児童委員を示す双葉に、平和のシンボルのハトを合わせ、愛情と奉仕を表しています。
民生委員・児童委員には守秘義務が課せられています。生活において不安・悩みがある方は居住地区の民生委員・児童委員に安心して相談ください。
※地区を担当する民生委員・児童委員が分からない場合は、問い合わせください。
市内には、民生委員・児童委員が欠員となっている地区があります。詳細は、問い合わせください。
欠員となっている地区:
・中村西部4区(中村字北町・上町・田町)
・中村西部10区(中村字大手先・川原町の一部)
・中村西部11区(中村字桜ヶ丘)
・中村中部6区(新沼字坪ヶ迫など)
問い合わせ先:こども家庭課
【電話】37-2204
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