Qちゃん:市内に住む小学生
つぼくら先生:相馬中央病院医師 福島医大主任教授
■放射線以外にも注意が必要
Qちゃん:先生、放射性物質って今でも市内のどこかに少しはあって、知らないうちに被ばくしていると思うと心配なんだけど、大丈夫なの?
つぼくら先生:市内の空間放射線量は、市のメッシュ調査で土の上の平均が0.09マイクロシーベルト毎時、舗装の上の平均で0.07マイクロシーベルト毎時だったけど、下表のとおり、日本や世界では空間放射線量が相馬市よりもっと高い地域がたくさんあるんだ。でも、これらの地域で、がんなどの病気が特別多くなっているというデータはないよ。
▽世界の都市の空間放射線量率
※環境省「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(令和4年版)」をもとに市作成。
Qちゃん:そうなんだ。それでも、長時間放射線の影響を受けたら、健康に影響は出るのかな?
つぼくら先生:低い放射線量を長期間受ける方が高い放射線量を短時間に受けるより影響が少ない傾向があるし、市内の空間放射線量なら、生活習慣の方が健康に大きな影響があると思うよ。
放射線の心配をしすぎず、食べすぎ飲みすぎや運動不足・寝不足などの普段の健康管理や交通事故に注意して、友達と勉強やスポーツを思いっきり楽しむことが大事だと思うよ。
Qちゃん:うん、わかった。放射線の心配をしすぎないようにして、家族や友だちと思いっきり楽しい生活をするよ。先生ありがとう。
▽今回Qちゃんが分かったこと
・現在の市内の空間放射線量は、世界的に見て高くないこと。
・放射線の心配より、普段の健康管理などに注意する方が重要であること。
問い合わせ先:放射能対策室
【電話】37-2270
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