Qちゃん:市内に住む小学生
つぼくら先生:相馬中央病院医師 福島医大主任教授
■原子力発電所事故の心理的ケア
Qちゃん:相馬市では外部被ばくも内部被ばくも心配ないくらいまで放射線量は低くなってきたし、管理もできているから放射線は全く心配しなくていいよね。
つぼくら先生:過去の外国での原子力発電所事故のときは放射線による直接の健康影響より、心理的影響が大きかったとされているんだ。福島県でも、東京電力福島第一原子力発電所の事故があったから、必要な方には、丁寧に長い間心理的ケアをする必要があると思うよ。
Qちゃん:そうなんだ。でも、心は目に見えないから、どうしたらいいか分からないよ。
つぼくら先生:そうだね。目に見えないからこそ、これから先、心理的ケアを行っていくためには、放射線量や内部被ばくなどの正しい情報やデータが大切になってくるんだよ。
Qちゃん:そうなんだ。放射線とかの記録をとることならずっとやってきている気がするけど、どうしてそれが大切なのかな。
つぼくら先生:これからも、放射線の量が低い状態をしっかり維持していることを確認することで、不安を減らせるように、データ収集を続けていくことが大切なんだよ。
相馬市でも、毎年、空間放射線量メッシュ調査を行うなど、今まで事故の正確なデータを集めるために十分なことを行っていると思うよ。
Qちゃん:特別なことをするのではなくて、今までどおりに放射線被ばくの測定をしたり、記録を保管したりしていくことが大切なんだと分かったよ。先生ありがとう。
参考文献:環境省「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(令和4年版)」
■今回Qちゃんが分かったこと
・原子力発電所事故由来の放射線の影響について、これからも継続した調査によって放射線量が低いことを確認し、不安を減らすことが必要なこと。
問い合わせ先:放射能対策室
【電話】37-2270
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