■24日 安全祈願祭・総大将出陣祝いの宴
一千有余年の歴史を誇る相馬野馬追の開幕を翌日に控えた5月24日、中村城跡内の相馬中村神社で出陣安全祈願祭と総大将出陣祝いの宴が行われました。
出陣安全祈願祭では、神事を執り行い、祭りの安全と武運を祈願しました。
続いて、総大将出陣祝いの宴が、同神社境内で開催。
今年は、相馬家33代当主・相馬和胤(かずたね)氏の孫の相馬言胤君(としたねぎみ)が総大将を務め、和胤氏の次男の長男である相馬賀胤君(よりたねぎみ)が初陣を飾りました。
■25日 騎馬武者らが出陣 相馬野馬追開幕
市の夏のふるさと行事でもあった相馬野馬追は、令和6年度から5月最終週の金~月曜日に開催日が変更になりました。
相馬野馬追の開催時期は、時代に合わせて変遷してきました。古くは、相馬民謡「相馬流れ山」に唄われるように「五月中(なか)の申(さる)の日」に開催されていたともいわれています。これは、現在の暦でいう6月中旬~7月上旬ごろにあたります。明治時代には、改暦によって7月開催になりました。その後も、何度か日程の見直しは行われましたが、いずれも7月中でした。
ここでは、5月開催となり、新たな歴史を刻んだ相馬野馬追の様子を紹介します。
※5月25日の記事は、裏表紙の「表紙のおはなし」をご覧ください。
■26日 相馬野馬追「お上がり」行列
5月26日、雲雀ケ原祭場地へ出陣していた宇多郷勢の騎馬武者らが、相馬中村神社への帰路につき、市内を凱旋する「お上がり」行列が行われました。
5月25日に甲冑(かっちゅう)に身を包んで出陣した騎馬武者は、お上がり行列では陣笠・陣羽織に装いを替えて市内を行進。
沿道に詰めかけた観客から拍手やねぎらいの言葉で温かく出迎えられました。
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