学識経験者と公募による市民で構成する市外部評価委員会(委員7人)は、本市が相馬市総合計画「マスタープラン2017」に基づき、令和6年度の重点施策実行計画として定めた53施策の中から、20の事務事業を選定して評価を行い、令和6年12月19日、市長に評価結果を報告しました。
評価に当たっては、全6回の委員会を開催し、担当課へのヒアリングや現地視察などを行い、各事務事業の取り組み状況の検証を行いました。
市では、この評価結果を今後の事務事業の改革・改善に反映していきます。
■総評
・近年の急激な物価高騰や、急速に進展する少子高齢化・人口減少など、社会情勢がますます厳しさを増している中、流入人口の増加などのさまざまな課題に対応できる能力と意欲の高い人材が必要となっています。研修制度や人事評価制度の充実を図り、職員能力と組織力の向上に努めてください。また公平で分かりやすい税負担と歳出適正化により財政健全化を図りつつも、行政サービスの質の低下を招かないよう、バランスの良い財政運営を行ってください。
・ライフスタイルや価値観が多様化する中、従来の地域コミュニティーの維持が困難となりつつあります。防災・防犯やごみの問題など、自分たちの住む地域の在り方を考えることは、相馬市の将来に関わる問題です。関係者の意見をよく聴き、時代に即した運営方法となることを目指してください。また、将来を担う子どもたちが健やかに育つように、地域全体で子育てを応援していく気運の醸成と、教育環境の整備、教員の指導力向上に努めてください。
・誰もが安心して暮らすことができ、活躍できる相馬市であるために、ノーマライゼーションの理念の共有や、健康寿命の延長のための啓発活動、介護サービスの安定的な提供、市民の生きがいづくりにつながる良質な生涯学習環境の提供に努めてください。また、お出かけの足として誰もが使いやすい公共交通を提供できるよう、たゆまぬ改善をお願いします。
・スポーツツーリズムの推進と、施設の増築により集客力を強化する浜の駅松川浦を中心に、おもてなしの体制を強化し、より一層の交流人口の拡大を図ってください。併せて、各種スポーツ施設は市民の健康づくりやコミュニティー形成の拠点として大いに活用されるよう、また浜の駅松川浦は地産地消の拠点として地元市民はもとより、県内外から訪れる人にも長く愛される施設となるよう、企画運営に当たってください。
■評価結果
・20の事務事業について「A」「B」「C」「D」の4段階評価を行った結果は、次のとおりです。
・評価点数は、7人の委員が事務事業ごとに事業の妥当性や効率性などを5点満点で評価したものの平均です。
○事務事業ごとの評価
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