内科 田部 宗玄
■「低GI食品のすすめ」
ようやく涼しくなり、食欲の秋がやってきました。美味しいものをあれもこれも食べたいところですが、体重の増加や血糖値の上昇が気になる。そのような方は、食べたいもののグリセミックインデックス(GI値)をチェックしてみてはいかがでしょうか。
GI値は糖質の吸収具合による食後の血糖値の上がり方を示す指標です。ブドウ糖を100として、70以上を高GI69~56を中GI55以下を低GIと分けます。
○高GIの食べ物
ジャガイモ、スイカ、白米、食パン、うどん、せんべい など
○中GIの食べ物
サツマイモ、パスタ など
○低GIの食べ物
そば、豆類、全粒穀物、りんご、葉物野菜 など
また、食物繊維の多い低GI値の野菜を先に食べる(ベジファースト)と、セカンドミール効果(※)により、そのあとに食べる食品のGI値を下げてくれます。食後の血糖値上昇を緩やかにするといわれているお酢を使って調理することも効果的です。
低GI食は消化吸収が遅くなる傾向があるので、胃腸が丈夫でない方はほかの食品を組み合わせて、栄養バランスが偏らないようにしてみてください。
腸活で話題の発酵食品などもほとんど低GI食品に分類されると思います。暑さも和らぎ涼しくなってきたので、運動療法と組み合わせるとさらに効果的です。
※セカンドミール効果…最初にとる食事が、次にとった食事の血糖値に影響をおよぼすこと
問合せ:医療センター
【電話】0242-73-2110
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