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福島県福島市

■第58回「吾妻山麓」
福島市が制作した外国人向けの動画「盆栽 吾妻五葉松」がクールジャパン・プラットフォームアワード2023のグランプリを獲得しました。厳しい自然に自生する吾妻五葉松の精神性を強調し、荒涼としたムードが漂う動画ながら、公開後1年余で22万回再生。外国人の目には、クールな(イカした)日本文化と映っているのでしょう。地元盆栽の文化性の高さに改めて気づかされます。
吾妻山麓は、本市にとって「宝の山」。さまざまな恵みをもたらしています。
昨年、本市への観光客入込数は、コロナ禍にもかかわらず過去最高の772万人となり、磐梯吾妻スカイラインの利用者は118万人で、前年の3倍、大震災前年と比較しても2倍となりました。コロナ禍だからこそ、密集せずに、雄大で開放的な気持ちになれる魅力が人気を集めたのでしょう。
また、この山に出ずる清流・荒川は12年連続の水質日本一。「荒れ川」を制御するために築かれた霞堤や堰堤は貴重な土木遺産で、見た目にも美しい。万世大路は、廃路マニアの聖地で、この冬は、廃トンネルにできる氷柱を見に行くツアーが催行されました。
湖沼や高原性の花も魅力的です。湖沼は裏磐梯というイメージがありますが、吾妻山麓にも、一切経山の山頂から見える五色沼(魔女の瞳)や土湯の女沼・男沼などがあり、新緑や紅葉の季節の美しさは格別です。30万都市にこのような場所があるとは、大都市の方々には信じがたいでしょう。
花回廊スポットに列挙されるヒメサユリやミズバショウの群生地もあります。特にビッキ沼は車道のすぐそばにあり、手軽にミズバショウを見ることができます。山の学校のようなカフェと合わせて、山村気分をたっぷり味わえます。
最近では、麓の斜面にワイナリーができ、ワインを味わいながら、市内を一望できる展望施設もオープンしました。
市では、吾妻山麓をテーマにした観光「吾妻山麓ツーリズム」を推進しています。市民の皆さんも、吾妻山麓の魅力を再発見してはいかがでしょうか。

福島市長 木幡 浩(こはた ひろし)

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