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[特集]工夫 楽しく、防災・減災(1)

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福島県福島市

令和5年3月に信夫学習センターで開催した災害備蓄品を利用した料理教室。
子どもたちは、料理を通じて防災意識を高めるだけでなく、住宅用火災警報器の役割など、日頃から備えをしておくことの重要性を学びました。

平成23年に発生した東日本大震災では、断水や物流の遮断で店の陳列棚が空になりました。また、災害発生からライフラインの復旧までに時間がかかることを考えると、あらかじめ食料などを備蓄しておくことが望ましいです。今回は、防災士の安齋政子(あんざいまさこ)さんに、私たちが日頃備えておくべき備蓄用品と賞味期限が近づいた非常食の活用方法を伺いました。

■備えはできていますか?
いつ起こるか分からない地震や台風、集中豪雨などの自然災害。いざという時に、防災意識を持って災害に備えておくことは大切です。「自分は大丈夫」という思い込みは、災害時の避難行動の遅れにつながります。万が一に備えて、普段から食料や日用品を備蓄しておきましょう。

■家庭で備蓄すべき日用品
ヘッドライト、カセットコンロ、カセットボンベ、ラジオなど備えておくべきものはたくさんあります。中でもトイレの備えは大切です。東日本大震災の翌日から最寄りの避難所の支援を行った安齋さん。断水が起こりトイレの水が流せない中、避難者はとてもつらい思いをしたそうです。
家庭でも同じことが考えられます。水を使わなくても処理できる非常用トイレなどを備蓄しておくことが重要です。

■家庭で備蓄すべき食品
1日に必要な飲料水は、1人当たり3リットルです。食料は、パックご飯やカップ麺などの主食。レトルト食品や缶詰などの主菜。日持ちする食材や調味料、菓子類など。家族分も含めて多めに備蓄しておくと安心です。中でも、賞味期限が5~6年のアルファ米やカンパン、ようかんなどは、避難するときに持ち運びも簡単でおすすめです。ようかんはカロリーも高く、携行食としても非常に優れています。

・携帯ライト
・ラジオ
・水(1日3ℓ必要!)
・菓子類
・携帯トイレ(備蓄を忘れずに!)
・ようかん(携行食としておすすめ!)
必要な備蓄品は他にも(※詳細は本紙の二次元コードよりご確認ください。)

■賞味期限が近づいたら…
賞味期限が近づいた非常食は普段の生活の中で消費し、新たなものを補充するようにしましょう。
非常食は質素な味でおいしくないというイメージを持っている方もいるかもしれません。また賞味期限が近づいたときにどうやって食べたらよいか困っている方もいるはずです。
そんな非常食もアレンジして調理すれば、楽しみながら消費できます。
いろいろなアレンジレシピに挑戦してみてはいかがですか。

■楽しみながら防災意識を向上
安齋さんを講師に迎えて開催した災害備蓄品を利用した料理教室。
参加者からは「家庭での備蓄をしっかりしないと!」との前向きな声が聞かれました。
親子で楽しく作れて、おいしく食べられて、防災意識も高められる非常食のアレンジ料理。まさに一石三鳥です。

■[安齋さん考案]非常食のアレンジレシピ
◇アルファ米の巾着(きんちゃく)おにぎり
1)アルファ米の袋口を開き、熱湯を入れ、15分※待つ
※水の場合は60分。(種類によって時間が異なります)
2)とろけるチーズ(40g)を入れてまぜる
3)ラップに分け、巾着にする

◇ようかんのクラッカーサンド
1)ビニール袋に、(1)ようかん(150g)(2)オレンジジュース(大さじ3)(3)砕いたカンパン(6個程度)などを入れる
2)(1)を湯せんにかけ、柔らかくする
3)(2)にシリアルを加え、よく混ぜて冷やす
4)(3)をクラッカーでサンドする

■市総合防災訓練
とき:5月27日(土)午前8時~11時30分
ところ:十六沼公園(大笹生学園西側区域)
内容:
・消防・自衛隊などによる救出・救助訓練
・防災展示コーナー
・避難所開設訓練(信陵学習センター)

◇同日午前8時30分頃 緊急速報メール配信の訓練実施
スマートフォン・携帯電話が一斉に鳴り出します。マナーモードでも着信音が鳴ることがあるので、不都合がある場合は電源を切ってください。
配信エリア:市内全域(配信エリア近郊の方にも届く場合があります)
注意事項:受信設定方法や対応機種などは、各携帯電話会社のホームページや販売店でご確認ください。

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