市では、国が掲げるGIGA(ギガ)スクール構想※に基づいて、令和3年度から児童・生徒1人につき1台のタブレット端末を導入しました。今では、ICTを活用した授業が浸透し、子どもたちはタブレット端末を上手に活用しながら、楽しく学んでいます。
※児童・生徒向けに1人1台のタブレット端末と、高速大容量の通信ネットワークを整備し、多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく、個別最適化された創造性を育む教育を、全国の学校現場で持続的に実現させる構想。
■授業が変わった 3つのポイント
◇01 みんなで一斉学習
子どもたちの端末の画面を教師の端末に一覧表示して、進捗状況を把握しながら学習を進めています。
◇02 一人ひとりが個別学習
文字、図、写真など、自分に合った表現方法で自分の考えをまとめたり、友達の考えを参考にしながら自分の考えを深めたりしています。
◇03 グループで協働学習
一人ひとりの考えをリアルタイムで共有し、意見交換や、協働で発表資料を作成します。
■使い方はいろいろ タブレット端末の活用方法
◇自宅でもタブレット学習
タブレット端末を活用して学習内容を復習したり、疑問に思ったことを調べたりしています。また、次の授業で話し合うための根拠となる情報収集などにも、タブレット端末を活用しています。
◇デジタル教科書の活用
一部の教科でデジタル教科書を活用しています。
音声や動画が再生できるだけでなく、教科書上でカードなどを動かせるため、試行錯誤できるなどのメリットがあります。
◇学校生活での活用
中学校では、生徒会総会の資料をデータ化して生徒全員に配布することで、ペーパーレス化につながっています。
また、文化祭では、発表資料を生徒全員で共有して、編集作業を行いました。
◇プログラミング教材の活用
写真やイラスト、言葉、音声などをどのように組み合わせれば、自分の伝えたいことが相手に伝わるか考えながら、自分だけのニュース番組を作成しました。
◇情報モラル教育
タブレット端末を活用しながら、情報セキュリティや情報社会の倫理などを、小学校低学年から中学生まで学んでいます。
教員も、情報モラル教育やネット依存予防などの研修を受講しています。
◇全市一斉オンライン授業
緊急時に備えた訓練として、毎年実施しています。
オンライン授業をスムーズに行えるようにし、緊急時における子どもたちの学びの保障をしています。
◇未来に向けてメッセージを作成
市内の企業が制作したアプリを活用して、福島第三小学校と飯坂小学校の6年生が、未来に向けてメッセージを作成しました。
◇問題解決型の授業
お店を紹介する双方向性のプログラミング作成を通して、情報社会の仕組みの理解と課題解決力の育成を図っています。
タブレット端末を活用することで、児童・生徒一人ひとりの特性や達成状況に応じた学びの支援が可能になります。市では、さらなる学びの質の向上のために、タブレット端末などのICT技術を活用した学習環境の整備や、教師の指導力向上を図る研修などに取り組んでいきます。
■Interview
◇渡利小学校 4年担任 小沼柚子(おぬまゆこ)さん
タブレットを活用することで、友だちの考えを共有しやすくなり、より自分の考えを深めることができます。
季節ごとの草花や生き物を写真に撮り、季節の変化に気付いたり、体育科では自分の演技を撮影し、タブレットに保存することで、技能の高まりを実感したりしている子どももいます。
◇渡利小学校 4年生の皆さん
・タブレットを使うと、文章だけでなく、写真やイラストも加えることができるので、伝えたいことが伝わりやすいです。
・タブレットで友だちの作品を見ることができて楽しいです。
・調べものがしやすかったり、勉強しながらタイピングを覚えられたりするのが良いところです。
問合せ:教育研修課
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