村では毎年2回、5月と11月に村の財政状況をお知らせしています。
財政状況から、皆さんが納めた貴重な税金や国・県からの補助金がどのように活用されたのかが分かります。今回は令和5年度の決算概要や村の財政状況をお知らせします。
■一般会計
一般会計は、行政の基本的な経費を、村税などを主な財源として経理する会計です。
歳入から歳出を引いた7億6,336万円のうち、翌年度へ繰り越す財源と昨年度の実質収支を除いた単年度収支は1億2,527万円の黒字となりました。
◆歳入
総額:142億4,551万円
前年度比:15億5,542万円増(12.3%増)
令和5年度は、村税が前年度比14億2,838万円(29.1%)増加しました。これは、村内企業の業績により法人村民税が増加したことや、固定資産税のうち償却資産が増加したことが主な要因になっています。
※決算額は、千円以下で端数調整しているため、各数値を合計しても合計値と一致しない場合があります。
○村税の内訳
村民税:27億2,469万円
固定資産税:33億3,873万円
軽自動車税:7,211万円
村たばこ税:1億8,292万円
入湯税:2,317万円
○その他自主財源の内訳
分担金・負担金:6,226万円
使用料・手数料:8,112万円
財産収入:4,095万円
寄附金:6,836万円
繰入金:6億2,686万円
繰越金:6億2,680万円
諸収入:3億6,656万円
▽用語解説
自主財源:村税や使用料など村が自主的に収入できるお金です。
依存財源:国や県が額や用途を決めて割り振られるお金です。
地方交付税:村の財政状況に応じて国から交付されるお金です。
国庫支出金・県支出金:特定の目的のために国や県から交付されるお金です。
地方債:特定の事業を行うため金融機関などから借入れるお金です。
◆歳出
総額:134億8,215万円
前年度比:14億1,886万円増(11.8%増)
令和5年度は、教育費が前年度比8億4,980万円(78.6%)増加しました。これは、新しい学校給食センター建設に係る費用や、学校給食費等の補助に係る費用が増加したことが主な要因になっています。
◆村民サービスにかかった経費
村民1人当たりに換算すると65.8万円でした。(人口20,491人 ※令和6年1月1日現在)
○内訳
議会費:議会運営や議員報酬などに 0.6万円
総務費:住民登録、地域安全、庁舎管理、村税の徴収、選挙などに 22.4万円
民生費:高齢者や子育て、障がい者の福祉推進のために 14.6万円
衛生費:各種検診や予防接種、ごみ処理などに 3.0万円
農林水産業費:農業や林業を応援するために 3.1万円
商工費:商工業や中小企業の応援、観光客の誘致のために 2.0万円
土木費:道路の補修や河川、公園の整備、村営住宅の管理などに 6.1万円
消防費:防火・消防活動(消防団)、消防車両の整備などに 1.7万円
教育費:幼稚園や小中学校の学校教育、文化財保護のために 9.4万円
上記の他に、公債費に2.9万円が使われました。
◆財産(村の財産)の状況
土地:853.4万平方メートル
建物:延べ床面積94,725平方メートル
有価証券:636万円
出資金:9億3,654万円
◆基金(村の貯金)の状況
特定の事業を行ったり、財源が不足したりしたときに使います。
令和5年度末残高:63億1,560万円 ※一般会計の基金
○内訳
財政調整積立基金:31億844万円
人材育成基金:3億3,788万円
公共施設整備基金:19億6,737万円
など15基金
◆村債(村の借金)の状況
村債は、公共施設の整備などの大規模な事業を行うときの財源とします。
令和5年度末残高:59億8,512万円 ※一般会計で借入した地方債
○公営企業会計の地方債残高(令和5年度末)
水道事業会計:8億4,232万円
工業用水道事業会計:7億6,517万円
下水道事業会計:28億2,763万円
○村債残高の推移(一般会計)
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