■山本 阿子さん Yamamoto Ako
今年6月に郡山駅構内の観光案内所内にオープンしたD and D福島(※)店長の山本さんに、今後の目標などを伺いました。
◇その土地らしさを感じる旅をデザインしていきたい
大学卒業後に働いていた服飾関係の仕事でデザインに興味を持ち、2年間デザインの専門学校に通いました。卒業した今年3月に、「地域に根差したデザイン」を目指して、「もの」のデザインだけでなく、まちづくりにも取り組んでいる、今の会社に魅力を感じ再就職。地元大阪から郡山へ引っ越してきました。
D and Dは、ギャラリースペースを併設したお店で、観光案内所に隣接したものとしては、D and D福島が初めてです。地域の個性と息の長いその土地らしいデザインを大切にする会社のコンセプト、「ロングライフデザイン」の観点から、郡山の工芸品や地酒のほか、県内や東北各地からセレクトした逸品、700点以上を取りそろえています。
観光案内所と隣接しているので、お店で見つけた商品から、その工房や生産者を訪ねるなど、「もの」から旅の提案ができるところが特長です。9月に初めて企画した、郡山の酒蔵「仁井田本家」を見学するツアーには県内の方だけでなく、遠くは長野県の方も参加されました。
また、新幹線の待ち時間など空いた時間で駅周辺を観光できるよう、「ご近所ぐるぐるKoriyama」や「ぐるぐるMAP Fukushima」というMAPを作成しました。デザイナーの視点を生かして、その土地らしさや魅力が感じられる旅をデザインしていきたいです。
今は観光目的の方が多く来店されますが、将来的には地元の生産者の方々が開いたワークショップに人を呼ぶなど、郡山を訪れた方と地元の方をつなぐ役割が出来たらうれしいですね。
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