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自治体の皆さまへ

KORIYAMA Dreamer 夢に向かう郡山人 vol.63

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福島県郡山市

■長友 海夢さん Nagatomo Hiromu
ヒシを使って開発したお茶「ひし茶」が一本の水路ブランドに認証された(株)いなびし代表の長友さん。今後の夢などを伺いました。

◇猪苗代湖から地域の未来をつくりたい
大学を卒業後、営業マンとして働くうちに、すでにある商品を売るよりも、自分で新たに価値を見つけ、地域のためになるものを作りたいと思うようになりました。そこで、幼少期からウインドサーフィンやキャンプなどで愛着のあった猪苗代湖を舞台に、新たな魅力を見つけようと、猪苗代町の地域おこし協力隊に就き、3月まで3年間活動してきました。
特に力を入れた活動は、水生植物であるヒシの活用です。子どもの頃から湖畔でよく目にしてきたヒシが、枯れると水質悪化の原因になることを清掃活動で知り、枯れる前に何か活用できないか考えました。そして、専門家や地域の方々と話すうちに思い付いたのは、ヒシの食品化。最初は効率的な実の剝き方や実を乾燥させる時間が分からず、失敗を繰り返しましたが、昨年、ついにヒシを使ったお茶を商品にできました。
今は湖南町秋山浜付近で使われていない畑を、日本大学工学部の学生と一緒に、ヒシを肥料として観光農園へと変えるプロジェクトを進めています。猪苗代湖を目の前に、観光客にブルーベリー狩りや焼き芋体験を楽しんでもらい、サイクリストにはひし茶を飲んで休憩してもらうなど、湖南町だからこそ味わえる魅力をPRしていきたいですね。夏には鬼沼のヒシを回収し、堆肥にする工程を見学できるツアーも行う予定です。
猪苗代湖には眠っている観光資源がまだまだあります。今後も猪苗代湖やその周辺地域が未来まで愛されるように、猪苗代湖の魅力と可能性を発信し、盛り上げていきたいです。

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