■齊藤 りくさん Saito Riku
第2回東アジアユース競技大会eスポーツ格闘部門で優勝したFSG高等部2年※の齊藤さん。eスポーツへの思いを伺いました。
◇eスポーツはチャレンジ精神をくれた“恩人”
小さい頃からテレビゲームが好きで、弟とシューティングゲームなどでよく遊んでいました。当時は楽しいというだけでプレイしていましたが、次第に勝利にこだわるようになりました。eスポーツを始めたのは、中学2年生の時。もっと腕を磨きたくて大会に参加したり、他の選手のプレイを研究したりなど、本格的に熱中していきましたね。
しかし、大会ではなかなか勝てず、力量の差に挫折しそうになることもありました。そんな時に支えてくれたのがチームメイトです。一緒にプレイしたり、細かいアドバイスをもらうことで、ソロプレイの時には気付かなかった自分の弱点を知り、腕を上げることができました。
昨年8月には、格闘ゲームの「THE KING OF FIGHTERS XV」部門で、東アジアユース競技大会に出場しました。初戦でコントローラのボタン配置を自己流の設定にし忘れて、いつものプレイができないハプニングもありましたが、冷静さを失わずになんとか勝ち進み、優勝することができました。ここまでたどりつけたのも、応援してくれた人たちのおかげです。
eスポーツは、自分にとって恩人です。それまで「やってみたい」と思うことがなかった自分が、「とりあえずやってみよう」と何にでも挑戦できる気持ちになれました。今回の大会で初めて海外に渡り、自分から外国人選手に話しかけることができるようになったのは、成長の証だと感じています。将来はプロ選手になり、自分のような体験を他の人にも経験してもらえるよう手助けしながら、eスポーツ業界の発展を支えていきたいです。
※国際アートandデザイン大学校高等課程ゲーム・情報コースeスポーツ専攻2年
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