■十月
日本列島に台風が続々到来の季節。被災された皆様にはお見舞いを申し上げます。
NHKのデータ放送から台風情報を見ると風向きが表示されますが、これを見てふと疑問。8つの方角で言えば東西南北に加え、北東、北西、南東、南西のいずれかの風向きが示されます。一方、わが県が位置する「東北地方」ですが、なぜ方角名に従い「北東地方」と呼称しないのでしょうか。地域の気候に注目した上で「北」や「南」を先にして命名されるのが当を得ていると思うのですが。
また地方名にこだわるなら、7つの地方区分で見た場合、西から「九州」、「中国・四国」、「近畿」、「中部」と来て、箱根の関を越えるとなぜか方角名が入った「関東」、「東北」、「北海道」との表記。これらの説明文献などがあれば乞うご教示。ついでに言えば「地方創生」との言葉が流布しておりますが、地方ばかりではなく日本全体を考え直す「日本創生」と称すべきでしょう(東京が創生不要とは思えません)。
創生と言えば、私たちは、気候変動、少子化、多高齢者化、DXなど、各分野において既存の考え方を超えた、いわゆるパラダイム変換、プロトコル変換が必要な思考的実験に迫られています。
こうした流れを捉えているのが若者世代でしょう。実年齢と思考年齢が一昔前とは大きく変容しており、考え方や行動力は目を見張るほどです。男子も女子も三日会わざれば刮目(かつもく)して見るべき時代の到来。小学生は一昔前の中学生として、高校生は一昔前の大学生・成人として見るべき急成長時代。若者たちは少子化、多高齢者化の日本を支えるべく秘めたる発奮をしています。高齢者も負けじと「大志を抱け」。
郡山市長 品川 萬里
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