■持続可能なストーリー
子どもたちの発想で学校や地域を変える 郡山市立明健小学校
◇令和4年度 第4回「こおりやまSDGsアワード」教育部門受賞
みんながより過ごしやすい環境に変えたいと特設SDGs部を新設し、子どもたちが主体となってSDGs活動に取り組んでいる明健小学校。顧問の鴫原卓先生に、活動への思いを伺いました。
◇活動のきっかけは?
ごみ拾いを行うテレビ番組や環境に関するイベントで、SDGsに興味をもった子どもたちの声から、令和4年度に特設SDGs部を立ち上げました。「今と未来のみんなの幸せを守る活動をしよう」を合言葉に、週2回の活動を始めました。
◇どのような活動ですか?
活動は全て子どもたち自身が考え、大きく3つのことに取り組みました。
まず行ったのは、校内のプラスチックごみの分別です。ストローやパンの袋などを燃えるごみにまとめていることに違和感をもった子どもたち。そこで、各学級にプラ専用のごみ箱を設置しました。捨てるごみの大きさや教室の広さを考慮し、ミニサイズのごみ箱を選びました。楽しく分別できるように、カラフルなデザインにするなどの工夫もしました。
また、地域のごみにも注目。よく遊ぶ公園や学校周辺のごみ拾いを始めました。笑顔で取り組む子どもたちに、地域の方が話しかけてくれることもあり、子どもたちも交流を楽しんでいましたね。
さらに、市と連携協定を結ぶ民間企業と一緒に、あったらいいなというSDGsカフェを考えました。地産地消をテーマにした料理や、待ち時間で楽しく学べるSDGsクイズコースターなどを考案。コスト面など具体的に考える力を養いました。
◇やりがいは?
自分たちの自由な発想で環境を変えられることを、面白いと感じながら取り組めたことですね。「次はこうしたい」とたくさんのアイデアが出てくる中で、取捨選択の仕方や実行力を身に着けることができたと思います。
◇今後は?
ごみ箱は継続して設置し、分別を習慣化していきたいです。
また、部としての活動から発展させ、各学級の総合学習の中に、SDGsの授業を取り入れていきます。児童全員がSDGsのリーダーとして、活躍できる環境を整えたいですね。
問合せ:同校
【電話】935-2730
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