■三月
令和六年能登半島地震の被害状況は、日ごとに深刻さが明らかになり、改めて御見舞いと次の支援策を検討する日々です。
本年一月号のコラムで「三次元思考」を記しました。現在、報道で目にする能登半島の地図は専ら二次元の平面図。しかし、地形・地盤との関係や救援救助のあり方を検討する上では、高低差を加えた標高図が有効と感じております。今回の災害を契機に、地図の認識変容が進むことが望まれます。
報道についてもう一つ。二月三日付の日本経済新聞の一面に「新駅軸に住宅・産業集積」との見出しで本市が取り上げられました。「今年は春から縁起が良いわい」と独り言。これまで鉄道沿線開発に取り組まれた関係者の皆さまに敬意と感謝の意を表します。また、好評下さった県外の知友に感謝を申し上げます。
さて、二月三日に「セーフコミュニティ賞・まちづくりハーモニー賞表彰式」を行いました。「神は細部に宿る」を地で行く将来大きく開花するであろう見事なプロジェクトが数多く紹介されました。また、一月末にはこおりやま広域圏内の高校生による「わかものボーダーレスプロジェクト」、若手市町村職員らによる「新発想研究塾」の各報告会が開催されました。新しい視点からの提案に接し、非常に頼もしく、まさに「楽市・楽座」郡山の面目躍如です。我々中高年も「マゲデランネ」。
現在、「ウェルビーイング都市」、「課題発見・解決先進都市」を目指し、練り上げた新年度予算(案)が3月定例会で審議中です。市制施行100周年の各種プロジェクトを着実に実行し、次の100年の礎を築く大事な予算となりましょう。諸々の使命を帯びた令和六年度予算(案)にご注目ください。
郡山市長 品川 萬里
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