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自治体の皆さまへ

KORIYAMA Dreamer 夢に向かう郡山人 vol.71

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福島県郡山市

■空先 拓海さん Sorasaki Takumi
苦難を乗り越え、講演しながら生きる楽しさと元気を届けるプロマジシャンの空先さん。活動への思いを伺いました。

◇“人はいつでも変われる”を伝えたい
僕は子どもの頃、同居していた祖母のパートナーから10年もの間、陰で虐待を受けていました。当時は誰にも言えず、ただただ耐え、死にたいと塞ぎこむほど。でも、それに気付いた母が一人暮らしの手助けや心の支えになってくれて、なんとか立ち直ることができました。
ちょうどその頃、親友ががんで入院したので、元気づけようと手品を猛練習し、お見舞いの度に披露しました。後に奇跡的に完治した親友から、僕の励ましが支えになったと言ってもらえたことで、マジシャンになる道を決意しました。
マジシャンとして駆け出しの頃、東日本大震災が起きました。地元岡山からボランティアに来た僕が目にしたのは、諦めず協力して苦難を乗り越えようとする人たちの姿。その姿に勇気をもらった僕は、マジックで東北から元気を届けたいと決心し、地元で実力を付けた後、3年前に郡山へ移住しました
今は全国や海外で活動するほか、市内のショースペースで、1日1組限定でマジックなどを披露しています。学校などで上演する時は、自分の経験を織り交ぜながら、夢を叶えるためのアドバイスもしています。子どもたちから「受験へのやる気が出た」「家族や友人の大切さに気付いた」などとメッセージをもらうと、うれしくて目頭が熱くなりますね。
誰だってくじけることはありますが、支えてくれる人は必ずいて、苦難を乗り越えることができます。僕はこれからも多くの人にマジックで元気を届けながら、きっかけさえあれば、人はいつでも変われるということを伝えていきたいです。

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