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郡山市制施行100周年記念 「郡山の誇り」vol.4

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福島県郡山市

■開成山公園
福島県のほぼ中央に位置する開成山公園。市の発展とともに役割が変わりつつも、昔と変わらず多くの方に親しまれ続けています。

◆昔も今も郡山のにぎわいの中心に
開成山公園は、上ノ池(五十鈴(いすず)湖)と開成沼(現在の運動場)を中心に整備されたのが原形です。開成社などにより未来を想って、池の周りには約3千900本の桜が植えられました。その美しさは全国でも有名となり、1924年発行の日本初の旅行雑誌「旅」にも、桜の名所として掲載されたほどでした。それらの桜の一部は今も華やかに咲き誇り、春の訪れと共に私たちを魅了し続けています。
150年前に開拓が始まり、1882年に安積疏水が完成。明治後期からは開成山競馬場として人気を博します。昭和になると野球場や陸上競技場などの整備も進められ、2006年には優れた歴史的・文化的資源を有する「日本の歴史公園100選」にも選ばれました。
近年では、日本遺産「一本の水路」の構成文化財となり、また、園内の染井吉野が日本最古として学術的に認められるなど、その歴史的価値も高まっています。郡山発展の礎の地であるこの場所は、今も変わらず親しまれ、郡山を象徴する存在です。

○五十鈴湖(1958年)
灌漑(かんがい)用として造られ、昭和中期までは、五十鈴湖の水面に映える安達太良山を見ることができました。(写真提供(有)正円堂)

○開成山競馬場(1955年頃)
1956年に廃止となるまで、開催するごとに数万人の観客が訪れるなど、日本屈指の盛り上がりを見せたと言われています。

○花見の様子(大正時代)
植樹を行った開成社の資料には「次世代の人々の心を和ませる桜になるだろう」といった、未来を想って植えたという趣旨の記録が残っています。

◆市のシンボルとしてこれまでもこれからも
1972年に都市公園として開園してから50年以上が経ち、改修工事をすることが決定。アンケート調査などで意見や要望を確認し、民間事業者と新たな可能性を模索しながら工事を進め、4月1日に待望のリニューアルオープン。集客施設が出来るなど、これまで以上に活気ある公園に生まれ変わりました。[関連本紙6ページ]
市民の皆さんと行政、企業が連携をしながら、郡山市を盛り上げるセントラルパークとして、これからの活躍が楽しみな開成山公園。市だけではなく福島県を代表するシンボルとして、多くの方に愛され続けることでしょう。

○日本最古の染井吉野
樹木医学会で日本最古と認められ、その樹齢は150年以上!

○ラッキー公園inこおりやまし
2022年に福島県と(株)ポケモンの連携協定により、ふくしま応援ポケモン「ラッキー」をモチーフにしたエリアが誕生。

○イベント会場としても活用(B-1グランプリの様子)
広い敷地を生かし、イベント会場としても活用されています。2014年に開催されたB-1グランプリでは、2日間で延べ約45万人が来場しました。

○バラ園
1972年に開園。3,000平方メートルの園内には約400種、約800本のバラが毎年春と秋に咲き誇り、開園中は多くの方が訪れます。

◆開成山公園の歴史とともに
開成山公園の周りには、数多くの歴史ある建物や神社、食べ物などが現代まで残されています。

○開成館
1874年に区会所(郡役所の前身)として建築。安積開拓を進める県の機関が置かれ、今は民俗資料館として使用。(現在休館中)

○開成山大神宮
安積開拓時の1876年に創建。正式な伊勢神宮の分霊が全国で唯一奉遷(ほうせん)されています。

○源平だんご
だんご店として創業以来、開成山の花見だんごとして100年以上親しまれています。

◆〔Interview〕これからも多くの人が集う場を目指して/開成山大神宮 宮司 宮本 孝さん
○創建当時と変わらず、一体感を持って
国道49号ができる以前は、社務所も公園側にあり、公園と開成山大神宮はつながっているイメージだったと思います。五十鈴湖も、伊勢神宮の前を流れる五十鈴川から名付けられたものですし、昔と変わらぬ市民の憩いの場として、公園と神社は一体感を感じる存在です。

○にぎわいのある場所になってほしい
魅力あるお店があったり、週末にはイベントが開催されたりと、市内外の方が多く訪れ、にぎわいを感じられる場所になってほしいです。境内でも定期的に音楽イベントを開催しているので、開成山公園とも連携しながら、一緒に郡山を盛り上げていきたいですね。

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