■安齋 睦さん Anzai Atsushi
人の頭などを生花で彩った写真を撮影しているフローリストカメラマンの安齋さん。活動への思いを伺いました。
◇花で自然を感じ、心安らぐひとときを
元々植物に興味があり、結婚式場などを花で装飾する仕事に就いていました。その後、成人式の前撮りをする仕事に転職。当時の私の夢は、“作品”として額に入れて飾ってもらえるクオリティの写真を撮ることでした。前職の経験を生かして、撮影時に背景や髪飾りに花を使うプランを企画すると、お客さまに喜ばれ、写真の満足度も高まっていきました。
そんな中で出会ったHANANINGEN(花人間)プロジェクト。このプロジェクトは、“世界一花を愛せる国を作る”を理念とし、人の頭などに花を生けて自然と一体化する体験から、自然に感謝する心を育む活動です。花を使った写真を撮ることで、花の価値も高められると感じていた私は、「やりたかったのはこれだ!」と気持ちが高ぶりました。そして、故郷の福島で花を広めていきたいと、2020年にHANANINGEN FUKUSHIMAを立ち上げて活動を始めました。
この活動で大切にしているのは、花を好きになって一輪でも名前を覚えてもらうこと。お客さまに合う花を選び、その魅力を伝えながら花を生けていく。そして、これまで見たことのない自分が映し出される“作品”と出会っていただく。それは同時に、花が美しく生きた証でもあります。そんな体験を通して、自然の尊さに触れ、心が安らぐひとときを感じていただけたらうれしいです。
今は国内外で活動していて店舗は持っていませんが、「ここが一番好きな場所」と言われるような、花と写真をアートとして楽しめる拠点を今後郡山につくれたら最高ですね。
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